ドリームの日記

社会の荒波に負けた。

水魑の如き沈むものを読んだ

三津田信三さんの「水魑の如き沈むもの」を読みました。

刀城言耶シリーズですね。

「首無の如き祟るもの」の次に好きかもしれないなと思った。

あーーーでも厭魅好きだなーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

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なんか、いろんなブログ見てみるとホラーじゃないとか怖くないって意見が多いのかな。

わたしは刀城言耶シリーズ、総じて「怖いもの」としては読んでいないので、そういった考えは出ずにハッピーに読めた。ワーーーイ!

むしろ、儀式としては一番わかりやすい形だったので(凶鳥の如き忌むものは異質すぎた。それが良かったけど)スラスラ読めて楽しかった。

 

けどまぁ、確かに何か異質な怖さはなかったんだろうなと思う。

だって水魑様ゴリゴリにいる設定だったもんね。今までは、怪異なのか? 人なのか? みたいなのもあったけど、今回は「水魑様は水魑様」みたいな感じだった。

誰も水魑様の存在を疑ってなかったね。

水魑様というより、ボウモンがいるのか? とかのほうがあったかな。でもボウモンも神男じゃない限りそこまで怖くもないし。

 

正一くん目線の話も良かったな。満州時代のとか。

屋根裏に隠れる話は、なんでお母さんだけ気付けたの???? と思ったけど、途中で複線回収されてて良かった。

 

で、ネタバレありなんだけど、とにかく龍璽がむかついて むかついて

こいつぜっっったい犯人じゃねえけど むかつく~~~~!!!! となっていた。

最後か!? 恐怖を感じさせといて最後に殺してやるのパターンか!? って感じで。

案の定最後だったね。ざまーーーーーーーみろジジイ!!!!!

 

ていうか、小夜子が一つ目蔵に入れられて、正一くんと偲まで幽閉されたとき、龍璽は「警察に行っても無駄」「警察はおれの話を信じる」みたいなこと言ってたけど、これだけ人の命が懸かってたら(特に小夜子)言耶先生もしょうがなくパパにお願いすれば良かったのに・・・と思った。

龍璽と言耶パパなら断然言耶パパの力が強いでしょうし。

 

でも、言耶先生はぜったいにパパに頼りたくないんでしょうね~~~

小夜子も生きてるのか死んでるのか みたいな状態だったけど、龍璽の言うこと信じるなら、下手に蔵から出しても危険ってことでしたしね。

龍璽のくそジジイは水魑様のところにでも沈められれば良かったんですよ。銃殺で足りるかぁ~~~~!!! くそ!!!

怖い! 思いをして! 死んでほしかった!!!!!!!

 

 でも真犯人が小夜子ってなってホッとしましたね。

生きてたか~~~~小夜~~~~~~~

逃げろ逃げろ 正一と幸せに暮らせ~~~~と思ったけど、結局村に戻ってきたのね。

ていうか、正一は?????????????

 

となったときに、わたしは正子は正一派なんだよね。

小夜は本当に悲しいけど死んでて、全部正一がやってて、実は女でした、みたいな・・・。

つの? だっけ? の凶器が矛盾だけど・・・。正一が取りに行く暇はないっていう。

でも小夜だった場合、樽に入れられるときに見つかってそうだけどな~~~。

 

まぁ、偲が蔵ではずっと正一の気配あったって言ってるし、普通に小夜が犯人で後に村に戻ってきて、正一はどこかで自由に暮らしてるのかな・・・。

いろいろ解釈できるのもおもしろいよね。

 

あと、刀城言耶シリーズはいつも登場人物の名前とか関係性とか途中でこんがらがるんだけど、今回はなぜが全員すんなりと覚えられた。

儀式とか関係性とかが、THE儀式 だったからかな。想像しやすい神事というか・・・オーソドックスというか。あと覚えやすい名前だったのかな。

山魔のときとか、まじでわかんなくなったからな。

 

 

次の幽女も楽しみだな~~~

ジュラシックワールド 炎の王国の予告みた?

最高の高でしたね。

オーウェンとクレア、結局その後別れてたんかい! から始まり、ブルーはまだ生きている。

ブルーはまだ生きている!!!!!!! ブルーちゃん!!!!!!!

育ての親でしょ? のところで出てくるラプトルの子どものシーン、10回以上巻き戻して見た。あれブルーちゃんの幼少期なのかね。

 

全然関係ないけど、最近の若い子は「巻き戻し」の意味がわからないらしいですね。

確かに、巻かないもんな。今は「早戻し」とか言うらしいですよ。

デーブイデー とか言う老人の気持ちってこんな感じか。まじ卍。

 

そんなことより炎の王国ですよ。

予告にもバッチリ映ってましたね。ジェフ・ゴールドブラム

マルコム博士が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ヤーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

 

なんか裁判みたいなことしてましたね。恐竜たちをどうするべきか裁判なんですかね。

そこに証言にしくるわけですね、マルコム博士が!!!!!!!!!!!! ヤーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

マルコム博士、もう本当にダントツで大好きなんですよ。本当にカムバックありがとう!!!!!!!!!!!! 欲を言うなればグラント博士のサム・ニールもカムバックしてほしかった!!!!

マルコム博士とグラント博士の掛け合い最高なので、いつかまた見れると信じてる。

サム・ニールジュラシックワールドでカムバック説あったし、本人もやる気見せてたのに何かがこじれたのかなぁ。嫌だなぁ。

 

まぁ、それで証言台っぽいところに立つマルコム博士ですよ。

生命は止められない ってね!!!!!!!!!!!!!!! ずっとマルコム博士が言ってきたやつですもんね!!!!!!!!! 好き!!!!!!

あの裁判もざわつくだろうなぁ~ 「お、おい あのマルコムだぜ・・・」「ずっと恐竜には関わらないできたのに・・・」みたいな空気になってほしい。伝説の老兵みたいな扱いになっていてほしいよ。

 

マルコム博士は島に行かないのかなぁ なんかたぶんあの裁判のシーンだけっぽいよね、出番。出演するだけでビックニュースだけど、できるなら再び恐竜と対峙してほしいな・・・ 絶対頼りになるよロストワールドでの経験が。

オーウェンティラノサウルスに襲われたことないですからね! マルコム博士は、ティラノサウルスに足がっしゃーんやられて死にかけてますから。

 

ていうか、島に行ったらそのティラノサウルスと再会じゃん。それめっちゃいいじゃん!!!!!!!!!! マルコム博士島行ってお願いお願い。

ジュラシックパークに出てきたティラノサウルスが、ジュラシックワールドにも出てるのが最高だよね。首の傷が同じところにあって同個体だとわかったときの感動。

もうおばあちゃんだね、ティラノちゃんも。

 

そんでオーウェンたちが島に行ってさ。

なんかニューフェイスのボーイがいましたね、黒髪の。地学博士的なポジションなのかな? 恐竜博士はオーウェンがやってるし。

てか、ロウリーとヴィヴィアンもいれば良いのに~ あの2人の雑談大好きだったんだよ。ロウリーが「○○(忘れた)のこと全然知らなかったけど、実の親父より親しみを感じてた」みたいなことを話すシーンがあるんだけど、まじで何の話だよって爆笑した。

 

あと今気になりすぎて調べたら、ロウリー出ないらしいです。Twitterで本人が言ってました。

こちらのブログが、ロウリー出ない悲しみを全部表しているのでぜひ見て。共感しかない。

theriver.jp

 

それでそれでニューフェイスの黒髪と共に島に行くわけですね。火山が噴火寸前で危険な島に! 荒れ狂う恐竜たち いっぱいいましたね~ アロサウルス的なのもいたね。あれアロサウルスなのかな。だったら嬉しいな。

ティラノサウルスが台頭するまでは最強だった恐竜、アロサウルス

アロサウルス的な恐竜に襲われてオーウェンが絶体絶命みたいなシーン、ティラノサウルスアロサウルス(的な恐竜)を瞬殺してましたね!!!!! ティラノちゃんにま~た助けてもらっちゃって、うちのオーウェンったら。

 

あの後、ティラノサウルスがどういう行動取るのかめちゃくちゃ気になる。普通に襲ってきたら最高なんだけどな。

なんかジュラシックワールドでの共闘からの絆・・・みたいなのとか、ティラノちゃんと人間の間にはなくていいよ。

ティラノサウルスは結局大切なところで助けてくれるけど、それは別に人間のためじゃないんです。たまたまなんです。それがいいんです!!!!!!!!!

 

でも、ブルーちゃんとオーウェンの間にはそういう絆あってほしいんです。

予告でも再会してましたね!!!!!! ブルーちゃんも、あれ、こいつなんか・・・あ! ってなってオーウェンに気付いたのかな? ってところで何かが起きましたね。

ブルーちゃんの首の反り方からして、え、これ撃たれた? と思ってめちゃくちゃ巻き戻して確認した。撃たれるのはまじでなし。だめ。

 

まぁたぶん撃たれてない。大丈夫。

なんか後方に大型恐竜かなんかがいて、ブルーちゃんが警戒のためにバッと振り向いたんだろうなと思うことにしてる。

あそこの効果音でなんか撃たれたように聞こえたんだよな。もともとの音と予告用の音楽が合わさってるからよくわからん。

 

というわけで、信じられないくらい繰り返し予告を見てます。

ザックとグレイが出ないのだけが悲しみですが、でもやっぱり7月13日が楽しみですね。その日はわたしの両親の結婚記念日なので、ぜひ両親も2人で観に行ってほしいです。最高の記念日になるでしょう。

墓地を見おろす家を読んだ

小池真理子さんの「墓地を見おろす家」を読みました。

サイコーの本です。

 

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若い夫婦と小さい娘がマンションを買って引越したところから始まります。

主人公は妻の美沙緒。子どもの名前は玉緒。カワイー。

あと、犬と鳥もいる。クッキーとピヨコ。カワイー。

 

そのマンションは寺・火葬場・墓地に囲まれている。

うわ~と思ったが、安さには変えられず購入したとのこと。

 

そして案の定起こる怪異。

というか引越し早々、飼ってた鳥が死ぬ。次の日から玉緒が「毎晩ピヨコ来るよ~」と言い出す。

ピヨコによると、すごく暗くて怖い場所にいる。このマンションから出たほうがいいとのこと。

ピヨコ~~~!!!! 最初から忠告してくれてたのに、人間は愚かでごめんな~~~~~!!!!

次はテレビの不具合。美沙緒もだんだん「なんか怖! このマンションやっぱ何かおかしいで!」となる。

 

美沙緒たちの前に入居していた人もどんどん引越しだす。

8階まであるマンションなのに世帯数、5。やばい。

美沙緒たちと、4階の井上さん家族(美沙緒たちと仲良し)と気功を操る親父とホステスの女と管理人夫妻。

ホステスの女性は、こんなところ住んでられないわと言ってすぐに引越す。

地下室だけは気をつけてねとか もう「THE」なことを言い残して引越した。

 

このマンションには「物置として好きに使ってネ!」という地下室(トランクルーム)がある。外からの階段はなく、行き来できるのはエレベーターのみ。

美沙緒は怖くて近付きたくないなと思っていたけど、玉緒はよく井上さんの子ども・かおりちゃんとかと遊びに行ってた。

そんで玉緒が怪我する。地下室で足をスッパーーーン切られてぎゃん泣き

玉緒が怪我してることはわかるのに、動かないエレベーター。地下にはエレベーターで行くしかないのに。美沙緒はほぼ発狂。

そこに気功を操る親父が現れて、謎のパワーでエレベーターを動かしてくれた。

(数少ない んな訳あるかーーーーーーい! のポイント)

 

玉緒、無事救出。

医者には「かまいたちじゃないっすかねぇ?」とか言われる。

地下だから風とか起きないのに。

気功を操る親父も「地下室はマジぱねえ 気をつけてネッ!」と言い残し、引越していく。

 

美沙緒はもうこのマンションやべえ 地下室はぜってーーー行かねえ!! となっているのだけど、旦那の哲平は「まーーーたそんなこと言って ハァ」みたいな感じ。

 そんな哲平も、管理人夫婦に頼まれて一緒に地下室の点検に行った際に死ぬ思いをする。

これは“やべえ何か”の仕業だ~~~死ぬ~~~ となって引越しを決意。

管理人夫婦と仲良し井上さんも引越しを決める。最初に引越すことになったのは井上さん。実家が土地を所持していたので、そっこーで行けた。

 

それで美沙緒たちと管理人夫婦は見送りに行くのだけど、エントランスのドアが開かない。それどころか、ドアにはどんどん手形がついてくる。こっっっわ。

なんかクッキーが吠えたりしてドアが開く。引越しトラックに飛び乗る井上家族。

怯えている美沙緒に「(置いていって)ごめんね」と言い残し、無事脱出した。

 

美沙緒たちも、条件とか言ってられないからとにかく部屋を見つけようとなり、不動産へ。それなりに条件の良い部屋が見つかるも、謎の火事で建物が全焼。ありえん。

そ、そんなことある・・・?(ない)となったが、もう1つ候補にあげていた部屋に決める。そこはOLが住んでいるのだけど、結婚を機に出て行くので、一週間ほど待ってネ! というところ。

しかし、OL謎の突然死。なぜ死んだのかまったくわからないので、調査もあるので部屋には入れないことに。

美沙緒、“あいつら”が引越しを阻止してるんだ・・・!!! ヤダーーーーーーーー!!!! となる。

ていうか、巻き込まれて死んだ結婚間近のOLが可哀想すぎる。また燃やせば良かったじゃんか~。

 

そんなこんなしているうちに、管理人夫婦の引越しが決まる。別のリゾート地で住み込みの仕事を見つけたらしい。

地下室で死ぬ思いをして以来生気のなくなっていた旦那も、ようやく元気になる。

エントランスのドアも事前に開けておいて無事脱出。

タクシーに乗っていると、運転手が「ずいぶんたくさんの子どもたちが見送りに来ていましたね」とか言い出す。そんな奴らはいない。

しかし脱出した管理人夫婦はまったく動じない。もう関係ないからね。

 

この管理人の奥さん、美沙緒のことが嫌いだったんだけど、見送りの挨拶のときに「あ~やっぱりこの女は完璧だ。ここじゃない場所で、もっと仲良くなりたかったな」みたいに思い直すのね。そこがなんか好きなのよ。

ていうか、美沙緒がまじで完璧なのよ。哲平との間にもいろいろ喧嘩あるんだけど、そんな人間いるわけねえだろってくらい完璧。すげーーーーーや。

でも、不倫はダメですよ。(哲平とはもともと不倫だった)

 

あと、ここら辺になると、玉緒がピヨコの話をするのを嫌がっていた美沙緒が、情報収集のために「ピヨコは最近来る? なんて言ってる?」と自分から聞き出すのが良かった。

三津田信三さんの「どこの家にも怖いものはいる」のキヨちゃんの話に似通ったものがあると思ったわ。

「どこの家にも怖いものはいる」も、その名の通り家で起こる怖い話。

子どもにしか見えない「キヨちゃん」とそれに対処しようとする母親の話で、めちゃんこ怖いのでぜひ読んで。

母親はキヨちゃんを何とかしようと、だんだん娘からキヨちゃんの話を聞きだすようになるって感じ。

 

そんで、とうとうマンションに1家族となってしまった美沙緒たち。でも、ようやく家が決まって、引越しも明日! やっと脱出できる! と期待が高まる。

哲平の弟夫婦も引越しを手伝ってくれるということで、前日から泊り込みに。

 

引越し当日、案の定あかない窓。

玄関は開く、エレベーターも動く、エントランスは開かないし手形ビッチリ。

弟夫婦、初めて引越しの理由を知らされる。「そんなところに呼ぶんじゃねえよ!」との最もな怒り。

確かに危ない場所に身内呼ぶのはもう何かアレだし、引越し当日に何もないわけないんだから、事実を隠しときたかったんなら呼ぶべきじゃなかった。でも、怖いし無関係な人を呼んだら何か大丈夫かも! という理屈のない逃げはわかる。わたしもたぶんそうしたくなる。

てか、前日はホテルに泊まるとかできなかったんか? クッキーがいるからかな。

 

引越屋とか電気屋とかが来て、あれ? ドア開かない? となるんだけど、なぜか蒸発して死ぬ。ここはちょっと笑っちゃった。霊、強すぎるだろ。

で、まぁマンションから出られなくなって、この日本で餓死の可能性が出てきたわけですね。冷房も使えないから、脱水もありえる。

 

その後地下室に食料があるので、取りに行くことになったんだけど、てんやわんやあって弟夫婦が死亡。そんなあからさまに怪しい空洞に入っちゃいけないに決まってるでしょ~~~~~バカ~~~~~。

で、部屋に逃げ帰る美沙緒たち。その後マンションでサバイバル生活。

数日後の夜中、美沙緒たちが寝ているときに エレベーターが8階まであがってくる・・・寝ていたクッキーが反応して起き上がって、おわり。

 

おわり。

 

 

ひゅ~~~こわい~~~~~

結局何がいたのかとか、どんな理由でとかまったくわからないんですよね。

美沙緒が土地の過去をいろいろ調べて、地下道があったことはわかっているので、その関係だとは思うものの、実際なんなのかは不明。

でもさ、怖い話ってそんなもんじゃん。なんでかわかんないけど、祟られるほうがめっちゃ怖い! 好き!

 

読み終わったときは、まじで何も理由がわからないの好き~~~~でも玉緒とクッキーどうなるんじゃ~~子どもと犬は生かしとけよ~~~~~!!!!! と思いました。

まぁ、人間を一瞬で蒸発させて殺すやつに勝てるわけがないんだよな・・・

美沙緒たち以外が脱出できたのも謎だけど、ちゃんと考察すればそれも予想ついたりするのかな。

頭のいい人の考察ブログ読んでこよ~~~~~っと!

 

おわり。

 

墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)

墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)

 

 

あやかしの人魚が楽しかった話

先日、池袋サンシャイン水族館でやってるお化け屋敷「あやかしの人魚」に行ってきました。

あれね、夜だけお化け屋敷とコラボするやつね。

去年もやってたけど行けなかったのでリベンジしたのだ 嬉しすぎ。

 

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お化け屋敷プロデューサーとして有名な五味弘文さんのやつですね。

わたしは何年か前に五味さんプロデュースの「ゆびきりの家」に行ったことがありまして。女友達3人でお手手つないでビビりながら楽しみました。

それがすごい楽しかったので、今回も期待期待期待! という感じで。

 

並んでたら小学生を連れてる親子が2組くらいいて「ぜったい泣いちゃうじゃん!」って思った。

「その場でうずくまってしまう人もいた」と聞いていたので。

 

数人のグループごとに入場するのだけど、その際にタッチペン付きの音声ガイドを渡されます。

水族館内には、いくつかのチェックポイントがあり、そこにタッチペンをタッチすることによって耳元のヘッドフォンから人魚の語るストーリーが聞ける。

途中のチェックポイントで水槽があからさまに赤くライトアップされていて、あそこのストーリーぜったい怖いじゃん!!!!! ってなった。

 

まぁ、ストーリーはあくまで「これを踏まえたうえで」ってやつなので、そこまで怖がるところはないです。ここでは夜の水族館を楽しんでほしい。寝てる魚が一番怖かった。

 

ストーリーをぜんぶ聞くと、音声ガイドを返して「この先、人魚がいますよゾーン」に突入します。

係りのお兄さんに「鐘が鳴ったら、絶対にその場から動かないで下さい」と言われたんだけど、そのお兄さんが怖い感じにライトアップされながら話すから、こういうところまで計算されてるんだなぁすげえ! と思ったよ。

 

ちなみに、ストーリーを聞き終わった人から「人魚がいる怖いゾーン」に突入するので、他の人たちとタイミングが違ったら、自分たちだけで行くことになる。

それめっちゃ怖すぎるだろ。

 

わたしたちは、ちょうど小学生の男の子とその母と一緒に行けた。

ただ、先を歩いていた男の子が「お母さん、あの人たちに先に行ってもらおうよ。ぜったい前の人が襲われるんだよ」って言い出して思わず「まじで!?」って言っちゃった。

そんでめっちゃ怖かったけど、前を歩いてあげました。大人だから。

 

 やや怖いゾーンを歩いているとかすかに聞こえる鐘の音。

思わず立ち止まってこわいこわい言っていたけど、何も起こらない。

ぜったいこれ動くじゃん! って思って見てたやつも1mmも動かない。

後ろでじっとしてる男の子もこわいこわい言いながら「??」ってなってた。

そんで進んでいったらまた係りの人がいて、「この先鐘が~」って説明が始まった。

わたしたち、耳がよすぎて全然関係ないところで律儀に立ち止まってたらしい。

小学生まで巻き込んで。

 

すげえ恥ずかしかったけど、気を取り直して進んでいたら、さっそく「ゴーーーン!!」「ゴーーーーーン!!!!」って鐘が鳴った。この大きさは間違いなく鳴っている。

そんで立ち止まったら、横を普通に係りの人が歩いて行って「え、めっちゃ普通に歩くじゃん」って言っちゃった。

 

そこで起こることは内緒ですけどね、小学生の男の子は「ぎゃーーーー!!!」言ったあとに「もう一回! もう一回!」って楽しんでたよ。無邪気。

 

あくまで水族館とのコラボなので、脅かし要素は結構少なくて、水族館そのものも楽しめてよかった。そんで怖いところは集中して繰り出してくるので、ぎゃーーーーー!!! 言いながら楽しんでほしいと思う。

わたしは何が来るのかわからないときが一番怖く思ってしまうので、ぎゃーーー言わなかったけど、今後は積極的に叫んでいきたい。そのほうが楽しいと思う。

 

一緒に行った人は、最後の脅かしのところで普通にすっころんでたよ。

サンシャイン水族館の年パスも買ったので、今度は普通に昼間も楽しんでみたいと思います。

 

ジュラシックワールド2が待ちきれないからジュラシックワールドの話をする

来年2018年に待望のジュラシックワールド2が公開予定ですね。

オーウェンとクレアの主人公コンビが続投とあってはちゃめちゃに楽しみです。

でもザックとグレイは出ないっぽいんだよなぁ 残念すぎる。

サプライズでメインキャストにしれっといてくれないかな・・・

 

ジュラシックワールドは映画館に観に行きました。3D。

本当は4Dで観てみたかったんだよね。相当よかったらしいな・・・!

2はぜったい4Dやってるところ探しますぜったい。

 

ちなみに、字幕ではなく吹替えで観ました。恐竜に全力で集中したいので。

玉木宏の絶妙な棒読み感、わたしは好きでしたよ。

全然関係ないけど、ジブリ作品のお父さんたちが棒読みなのかなりいいですよね。サツキのパパとかしずくのパパとか。

そんな感じで玉木宏オーウェンも愛してほしい。

 

わたしがジュラシックワールドで大好きなシーン第三位は、モササウルスの登場シーンです。

グレイが「見てよ! ザック! モササウルスだよ!!」とはしゃぎ、それまでスマホばかり見ていたザックがふと顔を上げると、もうね、大迫力のモササウルスですよ。

ザックも思わず興奮。「歯が88本もあるんだ!」と叫ぶグレイに「もっとすごいもの見たいか?」と声をかけるように。

兄弟を仲良くさせてくれるモササウルス。ザックの笑顔を見せてくれるモササウルス。最高です。

 

ていうか、普通にあのサイズ感に興奮するよね。

現在確認されている中で最大のモササウルスは確か18メートルだったんだけど、確実にそれよりでかい。

インジェン社が、モササウルスをつくりだすときに絶対に遺伝子操作したなって感じ。

でもさ! そこも魅力だよね!

よくジュラシックパークシリーズに対して、恐竜たちは実際そんなスピードで走れないとか、そんなに大きくないとか言う人がいるけど、そんなん遺伝子操作してんだから当たり前じゃん!

それに、恐竜はいつだって「今わかっている情報では」という不確かなものなんだし、本当にスピノサウルスがティラノサウルスを瞬殺できたかもしれないし、モササウルスだってもっともっと大きいものがいたかもしれないよね。最高かよ。

 

モササウルスは、体に傷がついているものも多数発見されていて、

仲間同士でナワバリ争いか、共食いがあったと言われているらしい。

つまり、モササウルス同士で戦ってできた傷ってことね。

でも、もし他にモササウルスくらい大きくて強いやつがいたと思うと興奮するな。

いたらいいな。

 

大好きなシーン第二位は、ラプトルのブルーがティラノサウルスの背中に飛び乗るところです!

ティラノサウルス絶体絶命からのブルーちゃん登場のシーンと迷いますが・・・(無音からのブルーちゃんの鳴き声ちょういいよね!!!)(そしてスローで現れる)

ティラノサウルスとブルーちゃんが一緒に戦うところ、ブルーちゃんがインドミナスレックスに飛び掛るために、ティラノサウルスの背中を踏み台にしているんですよ。

最高!!!!!!!!!!!!! 言葉にならない!!!!!!!!!!!!

 

 

そして大好きなシーン第一位は、もちのろん ティラノサウルスの登場シーンです!!!!!!!!!!!!!!!!! わーーーーーい!!

かっこよすぎる あのシーンは。

グレイの「もっと歯がいる!」みたいなセリフでクレアが(はっ!)みたいな顔してさ、わたしもスクリーンの前で(はっ!)って顔してたわ。一緒に気付いたわ。

 

もうさ、(あー!だから今までまったく姿も映らなかったのね)と思った。みんなはとっくにわかってたのかもしれないけど、このタイミングで気付く察しの悪さによってさらに楽しめていたと思う。

 

そんでさ! 「9番ドッグをあけて」「9ばん・・・本気か!?」「男でしょ?」「このタイミングで言うかな・・・」のところのさ! BGMがさ! 最高の高じゃないですか!!!!

それで どん! どん! どん! って効果音が入るんですけど、ここが ここが本当に血が沸く。血が沸き肉が踊るよ。

アニメで つづく・・・ってなるときの効果音みたいだなっていっつも思うけど。

 

どん! って効果音が終わって、まるでターミネーターが現れるときのような音楽が鳴り始め

そしてティラノサウルスの影が~~~~~ああああああああ~~~~~!!!!

しぬよね 興奮で。

何回みても このシーンで泣きそうになるんだ うれしくてよぉ

クレアがティラノサウルス見ながら頷いてるのも良い。

 

全然関係ないけど、ジュラシックパークシリーズまったく見たことない後輩が、そのシーンをみて「ティラノサウルスのほうがインドミナスより断然かっこいいじゃないっすか」って言っていて「おっ! わかってんね!」と上から目線でこたえた。

ティラノサウルスはちゃめちゃにかっこいいよね。

 

それでさ、広間にティラノサウルスがはしってきてさ

標本をぶち壊して雄たけびをあげるあの最高なシーン

壊してる標本、スピノサウルスなんだよね!!!!!!!!!!

ジュラシックパークⅢでティラノサウルスはスピノサウルスちゃんに秒殺されてさ、わたしは少しかなしかったよ

スピノサウルスもよかったけど、やっぱりティラノサウルスには王者でいてほしかったのよ

その少しのモヤモヤをさ!!! ジュラシックワールドの登場シーンでさ!

ぜ~んぶ払拭してくれたよ~~~! うえ~~~んありがと~~~~!!!!!!

 

というわけで、本当に最高な映画だジュラシックワールドは。

みんなの大好きなシーンも知りたいな。

 

ぜったいにジュラシックワールド2劇場に観に行こうな。4Dでな。

作者不詳 ミステリ作家の読む本(下)を読んだ

三津田信三さんの「作者不詳 ミステリ作家の読む本(下)」を読みました。

全部で7作の短編が収録されている迷宮草子。上巻では第4話まで進みました。

 

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下巻最初の話は「朱雀の化け物」。

最高です。迷宮草子の中で一番好きな話。

よくわからない男が、古いお堂かなんかでノートを見つけて読んでみたらとんでもない話が書いてあった。

ノートの中身は、1人のいじめられっ子がクラスメイト数人とコテージ(だった気がする)に泊まりに行くんだけど、そこで全員何者かに殺されるって内容。

境遇とかアリバイ的なもので考えると犯人は絶対にいじめられっ子の女の子なんだけど、ノートの最後には、その女の子も死体で見付かったって書かれている。

じゃあこのノートを書いたのは誰? 犯人は誰? 全員死んでいるのに! という話。

ちゃんと読み込めばわかるかもしれない。わたしはまったくわからなかった。

 

ちなみに、これを読んで遭遇する怪異は「朱雀の化け物に襲われる」。

まじでそのまんまかい。ていうか小説の内容自体には関係ないやんけ。タイトルは比喩だわ。

突っ込みは追いつかないけど、化け物が追ってきてそれから逃げるシーンはハラハラドキドキしておもしろいよ。学校に逃げ込むんだけど、(そ、そんなホラーの定番怖いスポットに!!!!)と感動してしまった。

あとなぜかまた霧が出てくる。1話目の怪異の霧が。

 

これも飛鳥さんが解くんだけど、もう、なるほどおおおおおおおおって感じです。

そうだね、言われてみるとその通りだね!!!!!!!!! ってなる。

わたしはこの話が一番好きだーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

いじめはダメ、ぜったい。

 

6話目は「時計塔の謎」。屋敷+時計塔とか舞台として100点満点かよ。

これは、主人公の男の子が初恋の女の子の家(屋敷)に遊びに行ったら、その日に女の子が時計塔から転落して死ぬ。いったい何が!? という話。

自殺なわけがない。でも他殺の形跡もない。何かどうなってるの~~~ってやつ。

 

これの怪異は忘れた。朱雀の化け物がまたなぜが出てきた気もする。朱雀の化け物、謎を解いたのに出たがりなのか、ちょいちょい出てくる。

まぁ記憶曖昧なので嘘かも!

 

真相は、もう、お前ぜったい幸せになれないからな!!!!!!!!! ってむかつく感じ。わたしは色恋が絡むと途端にむかついてくるんだよな。

恋愛関係で迷惑かけるやつを文章にして冷静に見るとどう考えても腹立つでしょ。

この話では犯人だけじゃなくて、もう1人恋愛沙汰でうざくしてくるやついたしな。ていうか、そっちのがうざかったしな。ばーーーーーーか!!!!!

 

 最終話である7話目は「首の館」。

これは、1~6話を書いた人たちが、島で合宿をする というのを、もう1人の参加者が記録する話。

迷宮草子の最後に、おまけ的な感じで合宿の様子を残そうぜ! という感じだった気がする。

 

全員がハンドルネームで参加していて、1~6話のペンネームはまた別の名前なので、みんな誰がどの話を書いたのかわかっていない。もちろんみんな初対面。ネットでの集まりだからね。

 

で、まぁ当然人が死ぬ。

島だからね。隔絶された島に行ったらそれはもう人が死ぬということです。もちろん連続殺人になるということです。隔絶された島なんだから。

 

これも飛鳥さんが謎を解いてくれるわけなんですけどね。

なぜか終わらない怪異。ちなみにこのときには、なんかもう化け物たちが家の周りをうろついていて部屋に入ってこようとしているんですよ。物理。

 

飛鳥さんのおばあちゃんが察しがよすぎて御札をくれていたので、部屋の四隅に貼っていたのが、1枚ずつ剥がれてきて焦りながら謎解きをする感じだった。

飛鳥さんはあんまり焦ってなかったけど、三津田さんと読んでいるわたしは焦っていた。典型的なのに弱いもので・・・

 

それで最終的な結末なんだけど、これは賛否両論あると思う。

わたしは「またそれかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!」と思った。

作家シリーズ 全部それ!!!!! 全部三津田さんが悪い!!!!

 

でもね、さらにオチ? 的なものがありまして。

そこはなんかもう豪腕! そんなんありなんかい! と思ったけど、わたしは割りと好きよ。

上下巻あってボリュームたっぷり楽しめるし、迷宮草子がなんなのかも気になるし、怪異も怖いし とてもおもしろいのでぜひ読んでみてほしい。

おわり。

 

作者不詳 ミステリ作家の読む本(上)を読んだ

三津田信三さんの「作者不詳 ミステリ作家の読む本」を読みました。

上下巻あるので、まずは上のお話から。

 

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忌館、作者不詳、百蛇堂(蛇棺葬も)は作家三部作と呼ばれていて、全部主人公が三津田信三さん。編集者であることとか、友人の名前とか同僚のこととか、ある程度は本当の話を混ぜてるんじゃないかなと思ってます。

調べてないから知らんけど!

 

で、作家三部作の二作目になるのがこの作者不詳です。

一作目の忌館で、怪しげな家に住んだばっかりにとんでもない目に合った三津田さん。性懲りもなく怪しい古本屋を見つけて嬉々として通います。

そこに、友人の飛鳥さんも通うように。飛鳥さんは古本屋の主人からこれまた怪しげな同人誌「迷宮草子」を紹介され、購入。

本当にお前らの好奇心少しくらい黙ってられないの?

 

忌館が三津田さんに起こる怪異と、三津田さんが書いた小説を交互に入れてきたように、作者不詳では飛鳥さんが手に入れた迷宮草子の内容(短編集なので1話ずつ)と三津田さん、飛鳥さんに起こる怪異が交互に書かれています。

 

2人にどんな怪異が起こるかというと、迷宮草子に書かれているのと関連するもの。迷宮草子は短編集で、そのどれもが少し謎を残す感じで終わっています。

2人は1作ずつ読むんだけど、1つ読むと怪異が起こる。てか普通に幽霊っぽいものに命を狙われだす。

例えば短編集一作目の「霧の館」を読んだら、他の人には見えていない霧が見えて、というか常に霧に包まれるようになって周りが見えなくなって危ないし(轢かれそうになったりする)あと化け物っぽいものが霧の奥から追ってくる。こわ~~~

 

それから逃れるには、迷宮草子の中では解決されていなかった「謎」を解かなきゃいけないということです。

 

「霧の館」では、沙霧と砂霧が出てきます。名前だけだけど東城雅哉さんも出てくる。ひゅう。

厭魅の如き憑くものとは関係ない感じだけど、それでも知ってる名前が出てくると嬉しいね。

主人公の男が山中で道に迷い、沙霧の住む館に泊めてもらったんだけど、沙霧が何者かに殺される。殺せるタイミングのあった人間なんていないのに! みたいな話です。

 

基本的に三津田さんはオロオロしてて、飛鳥さんが冷静に謎解きしてくれる感じ。ワトソン役は必ず必要よね。

そして飛鳥さんが霧の館の謎を解いて喜んだのも束の間、二話目の怪異に襲われます。

なぜなら飛鳥さんは霧の館を謎を解く前から二話目に進んでしまっていたから。頼むからクリアリングしてから進んでくれ。

 

ていうか、怪異にあいたくないなら読むのやめれば? となると思うのですが、どうやら「謎を解かないと消える」らしく、今までにこの迷宮草子に手を出して行方不明となってる人が何人もいることが判明。最後まで解ききるぞ! と決意するのでした。

殺されるとかじゃなくて、消えるってのが曖昧でまた怖いのよな。

 

そして二話目は「子喰鬼縁起」。タイトルからビビらせにきてんじゃん。

 主人公は、奥さんも息子も亡くしてしまった男。息子が事故で死んだのをきっかけに、昔奥さんと体験した“子ども”に纏わる恐ろしい体験を思い出して書き留めるという内容です。

その恐ろしい体験っていうのは、当時妊娠中の奥さんと地元の祭り行ったら赤ん坊を連れている夫婦と仲良くなり、なぜかそのメンバーで見世物小屋に入り(そんなところに妊婦が入るな)見世物小屋の中で夫婦の子どもが消えちゃったというもの。

いったい誰が子どもを連れ去ったのか? でも男は最後になんだか知っているふうな感じを醸し出しておわる・・・って感じです。

これはさ、たぶんわかるよ。誰がなんで犯人なのかはわかると思う! わたしはわかった! やったーーーーーー!!!!

 

子喰鬼縁起、タイトルのわりに怖くない内容だけど、これを読んだことによって巻き込まれる怪異はけっこう怖い。

ペタッペタッと赤ん坊がハイハイして近づいて来る音が聞こえたり、泣き声が聞こえたり。最終的に三津田さんはなぜか成長したっぽい赤ん坊に追いかけられる。成長すんな。

とりあえず思ったのは、真っ暗で普段から怖い雰囲気の倉庫に、怪異にあっている最中に1人で入るな。危機管理0かよ。

これも、飛鳥さんがいくつも仮説を考えながら真相に辿りつきます。そして消える赤ん坊の泣き声。よかったね。

 

三話目は「娯楽としての殺人」。これはけっこうおもしろい。

主人公はきったない下宿に住む女子大生。ごみ置き場で古本を漁っていたら(漁るな)「娯楽としての殺人」という原稿を発見する。内容は「親友を殺したいぽよ。むかつくところなんて一個もないけど、親友を殺したらどんな気持ちになるのか知りたいからおいら親友殺すぽよ!」というもの。

女子大生の住む下宿には、3人の小説マニアがいて、その中の誰が書いてもおかしくない内容だったから何も思わなかったものの、後日、下宿の中で唯一女子大生が懐いていた真戸崎さんという男性が殺される。毒で。

女子大生は、そこで「娯楽としての殺人」を本当にやったやつがいると確信し、3人の小説マニアたちにそれぞれ“尋問”を開始する・・・というおはなし。

 

この女子大生目線で話が進むんだけど、かなり脳内ハッピーな人間なのでテンポよく読めて楽しい。迷宮草子は怖いけど、迷宮草子に書かれている小説全てが怖いわけではないらしい。子喰鬼縁起も怖い話ではなかったしな。

そして、これもたぶんわかると思う。誰が「娯楽としての殺人」の作者なのか! わたしわかった! やったーーーーーーーーーーーーー!!!!

 

この話を読んで起こる怪異は「親友に殺される」というもの。今まで順調に謎を解いていた飛鳥さんが怪異の何かに操られ、三津田さんを殺そうとします。

それに気付いて飛鳥さんを縛り上げ、なんとか自力で謎を解こうとする三津田さん。操られている飛鳥さんは「お前なんかに謎が解けるかばーーーーか!」みたいにずっと馬鹿にしてくるので、わたしはなんだか切なくなった。

それでも何とか三津田さんが謎を解ききり、飛鳥さんも正気に戻ってめでたしめでたし。正気の飛鳥さんに「こんなんすぐわかる」みたいに言われてやるせない気持ちにはなるけどな・・・。

 

上巻最後の四話目は「陰画の中の毒殺者」。

主人公の男が大学生の頃に登山していて、山小屋で会った老人に聞いた話。回想の中で別人の回想が始まる。

老人が若い頃に遭遇した殺人事件の話。1人の女とその女が好きな4人の男でお茶しながら雑談してたら、唐突に笠木という男(一番脈ありだった)が苦しみだして死んだ。

笠木が口にしたのは、女が配ったワインと机の上に置いてあった砂糖だけ。いったい誰がいつの間に毒を入れたの~~~~~!? という話です。

ちなみに老人はその話を語った後、夜が明けたら消えていたということです。

 

迷宮草子の中では、個人的に一番魅力を感じなかった話。

誰が毒を入れたのか!? というのは王道っぽくて良かったけど、真相は「えっそれは反則のやつじゃん?」って感じだし。

 

この謎を解くときに飛鳥さんの妹の明日香ちゃん(妹の名前、あすかあすかなんだ・・・)に話を聞かれ、明日香ちゃんも推理に参加してきます。

明日香ちゃんにも怪異が起こるのでは!? と2人は焦りますが、迷宮草子を読んでおらず、2人の話を聞いただけというので何とか問題ない様子。

ただ、話聞いただけでそんな細かい描写までわかる??? 本当は読んだんじゃない???? と心配になる場面もある。たぶん読んだ。

明日香ちゃんが推理するところはけっこうおもしろいので、そこが陰画の中の毒殺者のパートで唯一好きなところです。

 

この話はみんなでいっぱいいろんな推理を出し合って、その中のどれかが当たっていたっぽい。わたしは明日香ちゃんのやつかなぁと思ったけど、やっぱし最後に出た説なんだろうね。反則やないかい!

あとなんかよくわかんないけど怪異現象も起きなかった。なぜ。毒とか出せや。

 

そんな感じで上巻は終わり。

迷宮草子の短編は全部で7作。全て読んだらどうなってしまうの~~~~!? って気持ちですぐに下巻を読んでしまうよ。やったね!