水魑の如き沈むものを読んだ
三津田信三さんの「水魑の如き沈むもの」を読みました。
刀城言耶シリーズですね。
「首無の如き祟るもの」の次に好きかもしれないなと思った。
あーーーでも厭魅好きだなーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんか、いろんなブログ見てみるとホラーじゃないとか怖くないって意見が多いのかな。
わたしは刀城言耶シリーズ、総じて「怖いもの」としては読んでいないので、そういった考えは出ずにハッピーに読めた。ワーーーイ!
むしろ、儀式としては一番わかりやすい形だったので(凶鳥の如き忌むものは異質すぎた。それが良かったけど)スラスラ読めて楽しかった。
けどまぁ、確かに何か異質な怖さはなかったんだろうなと思う。
だって水魑様ゴリゴリにいる設定だったもんね。今までは、怪異なのか? 人なのか? みたいなのもあったけど、今回は「水魑様は水魑様」みたいな感じだった。
誰も水魑様の存在を疑ってなかったね。
水魑様というより、ボウモンがいるのか? とかのほうがあったかな。でもボウモンも神男じゃない限りそこまで怖くもないし。
正一くん目線の話も良かったな。満州時代のとか。
屋根裏に隠れる話は、なんでお母さんだけ気付けたの???? と思ったけど、途中で複線回収されてて良かった。
で、ネタバレありなんだけど、とにかく龍璽がむかついて むかついて
こいつぜっっったい犯人じゃねえけど むかつく~~~~!!!! となっていた。
最後か!? 恐怖を感じさせといて最後に殺してやるのパターンか!? って感じで。
案の定最後だったね。ざまーーーーーーーみろジジイ!!!!!
ていうか、小夜子が一つ目蔵に入れられて、正一くんと偲まで幽閉されたとき、龍璽は「警察に行っても無駄」「警察はおれの話を信じる」みたいなこと言ってたけど、これだけ人の命が懸かってたら(特に小夜子)言耶先生もしょうがなくパパにお願いすれば良かったのに・・・と思った。
龍璽と言耶パパなら断然言耶パパの力が強いでしょうし。
でも、言耶先生はぜったいにパパに頼りたくないんでしょうね~~~
小夜子も生きてるのか死んでるのか みたいな状態だったけど、龍璽の言うこと信じるなら、下手に蔵から出しても危険ってことでしたしね。
龍璽のくそジジイは水魑様のところにでも沈められれば良かったんですよ。銃殺で足りるかぁ~~~~!!! くそ!!!
怖い! 思いをして! 死んでほしかった!!!!!!!
でも真犯人が小夜子ってなってホッとしましたね。
生きてたか~~~~小夜~~~~~~~
逃げろ逃げろ 正一と幸せに暮らせ~~~~と思ったけど、結局村に戻ってきたのね。
ていうか、正一は?????????????
となったときに、わたしは正子は正一派なんだよね。
小夜は本当に悲しいけど死んでて、全部正一がやってて、実は女でした、みたいな・・・。
つの? だっけ? の凶器が矛盾だけど・・・。正一が取りに行く暇はないっていう。
でも小夜だった場合、樽に入れられるときに見つかってそうだけどな~~~。
まぁ、偲が蔵ではずっと正一の気配あったって言ってるし、普通に小夜が犯人で後に村に戻ってきて、正一はどこかで自由に暮らしてるのかな・・・。
いろいろ解釈できるのもおもしろいよね。
あと、刀城言耶シリーズはいつも登場人物の名前とか関係性とか途中でこんがらがるんだけど、今回はなぜが全員すんなりと覚えられた。
儀式とか関係性とかが、THE儀式 だったからかな。想像しやすい神事というか・・・オーソドックスというか。あと覚えやすい名前だったのかな。
山魔のときとか、まじでわかんなくなったからな。
次の幽女も楽しみだな~~~