ドリームの日記

社会の荒波に負けた。

映画『来る』観ました。エンターテインメント~~~~~~!!

『ぼぎわんが、来る』の実写、『来る』を観ました! 我らが岡田准一さん主演です。予告がね、もうTETSUYA NAKASHIMA~~~!!!!! ですよ。わたしの中では中島哲也さんは信の頼。『下妻物語』『告白』は言わずもがな、『パコと魔法の絵本』まじで現代の言葉の発達では表せないほど良かったですーーーーーーーー!!!!!! 頼む世のJKたち この映画の素晴らしさを語れる新しい言葉をつくってくれ~~~~~!!!! 「エモい」じゃ足らねえんだ・・・! あのDVD借りパクしてる大学の友人今度殴りに行きます。

 

ていうか、琴子さんに松たか子ってめちゃ良いキャスティングだな~~~と思ったらあの伝説の『告白』実写の主演じゃないですか。最後のあの「フッ」って笑うところ最高でしたよ~~~~個人的には小説の終わりより好きです。あざっすあざっす!

 

そんで『来る』の話なんですけどね、最初キャストが発表されたときに「えええ主演が岡田准一様~~~!?」と思ったんですよ。主人公、田原秀樹かと思ってたんで。だから「えええ岡田准一様があのクソ男・田原秀樹を~~~!?」って、あ、ネタバレしますけど、「あのクソ男を~~~~!?」と思ったんですよ。そしたら、野崎さんがね! 主演というね! 映画版の野崎さんも冷静に見たらまあまあクズなんですけどね。青木崇高さんのセリフに「信頼できるクズ」ってあって、すごい的を得ている! と思った。信頼できるクズ。強い。言葉の力が強い。信頼できるクズ。

 

田原秀樹を演じているのは妻夫木聡さんでしたね。これまでにね、なんでしたっけあの大学生がみんな憧れるドラマ。あ、オレンジデイズ! あれを見た女はみんな赤い自転車買うって噂の。そういうドラマのかっこいい役どころをね、演じてきた妻夫木聡様が。妻夫木聡様が田原秀樹。・・・・・・・良い~~~~~~~~~~!!!!!!

 

田原秀樹みたいなの演じていると、妻夫木聡のあの素敵な笑顔がただのサイコパス。満面の笑みがただの狂気。妻夫木聡、これからもっとゲスい役やってくれ~~~~~!!!!! 田原秀樹の小物感も完璧に出ていて最高でした。ありがとう妻夫木聡・・・

 

原作の始まり方と映画の始まり方が同じでわたしはすごい嬉しかったです。あの、田原秀樹が琴子さんと電話して「では、アレを迎え入れましょう」「そこから先は、わたしの仕事です」って言われてて、何!? よくわかんないけどセリフかっけえ~~~~! 「そこから先は、わたしの仕事です」って言いてえ~~~~!!! ってなるやつ。そんで、なんでそこんなことになったのかって話が始まって、中盤でその場面になって、もうめっちゃネタバレしますけど、「そこから先は、わたしの仕事です」って言ってるの、琴子さんのフリしてるぼぎわんっていうね。

映画のそのシーン、知紗ちゃんがダッシュしてくるところ怖くて良かったです。あそこお気に入り。子どもこええ~~~

 

ってか、ホラー映画に出てくる子どもたちの演技力どうなってるんですかね。『リング』しかり『クロユリ団地』しかり、めちゃくちゃ上手。ちょう怖い。田原秀樹と香奈の娘の知紗ちゃんもすっごく演技上手でしたね。トイレで香奈に「どこに行きたい?」って聞かれて「お山!」「お山お山お山お山お山お山お山!!!」と言うところゾっとしました。あとお祓いシーンで知紗ちゃんが縛られてて えっ大丈夫なんだ 子どもになんてことさせるんだ! みたいなの言われないんだ となんか全然違うところでハラハラしちゃった。こんなこと気にせず映画を観たい。

トイレのシーン、原作で言えば新幹線のトイレのシーンってことになると思うんですけど、わたし原作ではあそこが一番怖かったんですよ。映画にするにあたって秀樹のお祖父ちゃんとお祖母ちゃんの話ごっそりなくなってたんでしょうがないとは思うんですけどね、でも少し残念。まあ、香奈のお母さんがトイレのドアから半分顔出すところグロくて良かったのでいっか! あと香奈死んでびっくりしました。容赦ねえな~~~

 

映画の登場人物は全員もれなくクソになってて笑いました。原作では秀樹の死後、知紗ちゃんのためにめちゃくちゃ頑張る香奈も、なんか普通に不倫とかしちゃって、え、ていうか秀樹の生前から不倫してたんかーーーーーーーーーい!!! 黒木華エッロ。メンヘラの笑顔上手すぎかよ。わたしの中でメンヘラの役やってほしい女優、前田のあっちゃん(クロユリ団地のイっちゃってる演技すごい良い)に続いて黒木華がランクインしました!!!!

秀樹も秀樹で、最悪な男ながら家族のために頑張るみたいなのはあったんですよ。それが結構うすかった気がする。たぶんわたしが原作の香奈の「それでもあの男はわたしたちを守ろうとしたわ!」っていうセリフが好きすぎるだけなんだと思うけど。あのセリフなかったの残念だった。香奈がそもそもクソになってるからしゃーないんだけどね。

 

岡田准一様の演じる野崎さんも野崎さんでクソ修正入ってましたしね。子どもおろしてたんかーーーーい。子どもほしくないなら避妊しろやーーーーーーい。真琴のこと好きすぎる感じはかわいらしくて良かったですけどね。必死なところ。でも、かわいらしさのあるクズって、もう「THE」なんでそれはそれでダメ。でも野崎さんが最後に知紗ちゃん抱えて「嫌だ!!!!!」って言うところのために、子どもおろしてるダメなやつ設定がなければいけなかったんでしょうね。『来る』は野崎さんの成長日誌。

 

そんで琴子さん! おいこら琴子! めっ! 人をナイフで刺しちゃダメ! もうわたしびっくりしちゃったよ。「仕事の邪魔をしないでください」じゃあないんですよ! 刺すな! 野崎さんも刺された挙句ベランダから落とされて、その後コンビニで買い物するってダイハードも大概にしてくださいね。足引きずってりゃ大怪我してるでしょみたいなの騙されませんからね。

 

お祓いのシーンは、THE映画って感じで良かったですね。原作では琴子さんがなんかひっそりとお祓いするのに対し、映画では古今東西の琴子さんの仲間が集まり、マンションらへんの一帯を封鎖してお祓い☆フェスティバル開いてましたから。いろんなタイプの祓う人いたけど、誰か一人ステージで普通に踊ってたよね?

わたしはJKたちが好きでしたね。キャッキャ笑いながら準備してて「お? こいつら何だ?」と思ったら巫女っていうね。そんでキリっとしながら「来るよ」ってあのセリフ! あのJKたちすげー好き。生き残っててくれたらいいな。ユタのおばちゃんたちは強キャラ感出してたのにあっさり死んで悲しかった。

あのフェスティバル参加した人たち、すっげー死んだけど採算とれてないよね。秀樹も香奈も死んでるからお金払う人いないし。あれって琴子さんは単純に真琴を助けるためだけにやったのか? てことは琴子さんの実費? わかんねーーーーー

 

柴田理恵はもう ただただ かっこよかったですね。ていうか、柴田理恵さんが出るって知らなかったら気付かなかったと思う。あの人バラエティで感動して泣いてるイメージしかなかったけど すげーーー女優さんだったんですね。好き!!!!!! ただ、最後お祓いフェスティバルで死んだんか? あの背中の刺青は一体どういう意味なのか全然わからなくて笑った。あれ必要だったん?

 

香奈死んだので知紗ちゃんがこれからどうなるのか心配にはなりましたが、真琴と野崎さんがどうにかしていくのでしょう。なぜなら野崎さんは生まれ変わったから。

 

結果、『来る』実写おもしろかったです! エンターテインメントーーーーーー!!!と思った。映画ならではの迫力とか出してくれると、原作とは違ったおもしろさがあって良い。

『ずうのめ人形』も実写化してくれないかなーーーーーーー。