ドリームの日記

社会の荒波に負けた。

ジュラシックパーク原作を読んだ

ジュラシックパークの原作(上・下)を読み終わった。

最後のほうは終わってしまうのが悲しくてすげえゆっくり読んでた。

 

もともと映画が大好きだったんだけど、本を読んでみると、やっぱり2時間じゃ収め切れないところがあるんだなってわかりました。

たとえば、ジュラシックパークは「自然を思い通りになんてできない」って伝えていると思うんだけど、原作ではずっとこれをマルコム博士が繰り返し言い続けてくれる。

映画だとそこまで言及してはいないんだよね。小説だと本当にずっとマルコム博士はパークをディスってる。何ページにもわたって。

 

マルコム博士、映画でも原作でもかなり序盤の段階で、ティラノサウルスのワンパンを喰らってダウンします。

映画だと「いてえ! 足いって! 歩けない!」って感じでケガの割りにピンピンしてるんだけど、原作ではかなり深刻な状態で最終的に死んだってなってる。

(でも、どうやら続編で実は生きてた! となるらしい。嬉しい)

 

ほとんど死にかけの状態なのに、パークの責任者であるジョン・ハモンドに「だからずっと言ってただろバーーーカ!!!」みたいなこと言い続ける。

マルコム博士が専門にしているカオス理論で考えると、ジュラシック・パークなんてものは最初から無理だとわかりきっていたということです。

 

カオス理論は難しいけど、マルコム博士がわかりやすく解説してくれるので勉強になるよ。やっぱりね、恐竜をコントロールできるわけないんだよ。

マルコム博士が再三言っていた「お前らは恐竜を蘇らせたことで、自分たちのものだと、コントロールできると勘違いしている」という言葉にはハッとさせられるね。

映画でも原作でも皮肉屋でかっこいいマルコム博士でした。

 

映画と全然違って驚いたのはジェナーロさん。

ジェナーロさんはジョン・ハモンドの会社の顧問弁護士で、パークが危険だったらハモンドのお守りしきれないし顧問辞めよ! という感じで視察に来ました。

 

映画だとね、こっすい男なんですよ。

恐竜すごい! こりゃ~金になるぞいえ~~~い! って1人だけテンション上がって(グラント博士、マルコム博士は危険だからやめとけって言ってるのに)ティラノサウルスが登場したときには、子どもたちを置いて1人で逃げる。

これは原作では別の人でしたね。映画にその人が出てこなかったので代わりにジェナーロさんがやらされ、原作では生き残れるのに映画では最初の犠牲者となったわけです。

映画では、トイレに逃げ込み便座に座ってガタガタ震えていたら、ティラノサウルスがトイレの壁をぶっ壊し、上半身をパクっとやられました。ここはちょっとうける場面なので見てね。

 

原作のジェナーロさんは割りと頑張ります。

子どもたちを助けようと行動するし、パークの電源復活のために真っ暗な発電所に行かなきゃいけないときも進んで行ってくれます。そしてそこでラプトルに襲われるけど生き延びる。強い。

 

危険な場所に行かなきゃ!(どこも危険だけど)ってときは、「(行かなくてもいいけど)もう一度、命をさらす覚悟は?」って聞かれて「あんまりない」と答えるものの、ちゃんとついてきてくれます。ちょっと男前になっとるやないか~~~。

 

ダサいのは終盤くらいかな。

ラプトルの巣に入らなきゃいけなくなって、嫌だ嫌だ行かなくてもいいじゃんって駄々をこねた挙句、グラント博士に「お前らがつくりだしたんだから最後くらい責任を取れ!」って怒られる。

それ以外はおおむね良い人でした。

 

ジュラシックワールドでは(悪い意味で)大活躍しているウー博士が、エリーを助けようとして死んだり、やっぱりいろいろ違いがあるね!

ちなみに、ウー博士がラプトルに殺されるときのエリーはまじで最悪だよ!

人の話聞かないでウー博士を犠牲にした挙句、ラプトルから逃げるときにテンション上がって楽しんでるからね。お前のせいでウー博士死んでんだぞ。なにが「これはゲームよ」じゃ。

 

そんな感じでやはり最高&最高でした。

みんな映画見てね。楽しかったら本も読んでね。アマゾン先生で1円だから。