ドリームの日記

社会の荒波に負けた。

2018年わたしが読んだ本大賞

こんにちは。今年もたくさんおもしろい本が読めてハッピーな1年でした。そんなわけで 今年読んだものの中でわたしがおもしろいと思ったやつTOP10を発表します。2018年わたしが読んだ本大賞イエーーーーーーーーー!!!!!

 

今年はね、93冊でした。今12月19日なんですけど、これ以降に読んだものは大変恐縮ですが選考外ということで。実況はわたし、解説もわたしでお送りします。

傾向としてはですね、昨年に引き続きミステリおよびホラーブームでありました。ただホラー読みすぎてメンタルにきたのでリハビリのためにバカみたいに爽快な本を読んだり、ライトノベルにハマったりするなど幅広いジャンルを読んだと思います。そんなわけでさっそく10位から発表でーーーす!

 

10位 井上真偽 『探偵が早すぎる』

探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ)

探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ)

 

痛快推理小説。今年の夏にドラマ化もされていましたね。

莫大な遺産を相続する主人公がいろんな人から命を狙われる話です。それを阻止するために探偵を雇うのですが、タイトルの通り探偵が早すぎる。何が早いって、犯人が主人公を殺そうとしたときにはもうトリックを見破ってる。まだやってないのに。そんなことできるかーーーーーい! って思うけどちゃんとできてるし理屈も通っていてまじでエンターテインメント。気分爽快です。 最後のな! あの設定がな! 個人的には「中二~~~~~~!!!」って感じだったので10位。でもおもしれえんだよ~~~読んで!

 

9位 辻村深月 『島はぼくらと』

島はぼくらと (講談社文庫)

島はぼくらと (講談社文庫)

 

 辻村深月さんの青春小説 is 最高。ほかに説明はいらねえ。今年は辻村深月さんのサイン会も行けたのでハッピー丸~~~~~!!!

 

8位 三津田信三 『水魑の如き沈むもの』

水魑の如き沈むもの (講談社文庫)

水魑の如き沈むもの (講談社文庫)

 

 アイアイアイアイヤーーーーーー! 見ての通りホラーです!

刀城言耶先生が怪異なのか殺人事件なのか・・・という事件を解決していく刀城言耶シリーズの5作目。ホラーとミステリってこんなちゃんと両立できるのねっていう感動と、そんなの関係なくただ怖いっていうおもしろさ!!! 好き!!!! 三津田信三さんは、真っ暗闇の中「何か」が追いかけてくるっていう描写が本当に怖くてすごい。「怖くてすごい」ってまじ頭悪い言葉だけどもう怖くてすごいんです。これまでのシリーズだと「○○はいるのか?」みたいに神様とかそっち系なのか人の仕業なのかいろいろ悩ませてくるんですけど、今回はもうね、水魑様ね、いる。水魑様はゴリゴリにいる感じで進んでいくのでそれもおもしろい。

シリーズ1作目は『厭魅の如き憑くもの』。ぜひ読んでみてください。

 

7位 樋口明雄 『ミッドナイト・ラン!』

ミッドナイト・ラン! (講談社文庫)

ミッドナイト・ラン! (講談社文庫)

 

 勢いがすごい。とんでもねえジェットコースター小説です。ネットで集まった自殺志願者たちが森に入り、車の中で「さあ練炭いきますよ!」みたいになったところに、なんかヤクザに追われてる少女が助けを求めてくる。思わず助けて逃げるんだけど、次の日なぜかその自殺志願者たちが少女を誘拐したって報道される。はあ~~~~? 汚名晴らしてから死ぬべ! ってなる話!!!

自殺志願者たちそれぞれのキャラも良いし、表紙の通り車は空を飛ぶ。「そんな訳ねえだろ」なんて細かいことは無視して楽しんでほしい。

 

6位 三津田信三 『八獄の界 死相学探偵6』

八獄の界 死相学探偵6 (角川ホラー文庫)
 

 ひとつ挟んで、また三津田信三さんのホラーです。これは割りとライトホラーで、あの、あれ。みんな大好きなホラーとイケメン探偵の合わせ技です。主人公は近々死ぬって人がわかる。「死相」が見えるから死相学探偵です。依頼があれば死相が出てるか見て、出てたらその死相の様子から死因を予想して、死ぬことを防ぐ探偵。ヘェーーーー。八獄の界は死相学探偵シリーズの6作目。ちょっとコミカルなところもありつつ、怖いところはさすが三津田様怖くしてくれます。とりあえず「おばあちゃん最強」と「ネコも最強」というこれだけで絶対おもしろいじゃんっていう要素そろえてるので読んでくれ。

シリーズ1作目は『十三の呪』。個人的には2作目の『四隅の魔』が特に好き。

 

5位 伊坂幸太郎 『フーガはユーガ』

フーガはユーガ

フーガはユーガ

 

ああああああああぁぁぁぁっぁぁぁ!!!! 伊坂幸太郎1年ぶりの新刊!!!!!! アアアアアアアアアアアアアアァァァァァァ!!!! 感謝。誠に感謝。

あのね、これまで割りとコンスタントに新刊出してた印象だったの、伊坂幸太郎さん。実際どうなのかは調べてないから知らんけど。でも1年ぶりってのは珍しいと思うんです。「1年ぶり!」ってめっちゃ宣伝されてたし。ただ、その1年あけてるのが怖くて。なんか伊坂幸太郎また別の作風にチャレンジするのかなと思って。『あるキング』みたいな感じになるのかなと。 おそるおそる読んでみたわけですよ。

違った!!!!!! おかえりわたしたちの伊坂幸太郎!!!!!! うおおおおおおおおおおお!!!! これのコピーがね、「僕たちは双子で、僕たちは不運で、だけど僕たちは、手強い」なんです。かぁーーーーーーーっ!!! コピーつけた人、直接お礼を言わせてほしい。最高かよ~~~~~~~。

あのね、双子がね、ある条件を満たしたときにね、お互いの体が入れ替わる話なんです。『君の名は。』は精神が入れ替わったでしょ。体はもとの場所にあるまま。それの、体ごと瞬間的に入れ替わる話です。で、いろいろ起こるんです。いいことも悪いことも。そんで伊坂幸太郎さんなので、無駄な登場人物も無駄な会話も一個もないんです。全部伏線。アアアアアアーーーーーーーーーすき!!!!!!!!! 生まれてきてくれてありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

結末は思うところもあるけれども! でもなーーーしゃーねえのかなーーーーと思ってます。

 

4位 三津田信三 『忌物堂鬼談』

忌物堂鬼談 (講談社ノベルス)

忌物堂鬼談 (講談社ノベルス)

 

またひとつ挟んで三津田信三さんのホラーです。もうさ、忌物堂鬼談て。おいおい。「忌む物がある堂の鬼の談」て。不吉な言葉集めたらこんなタイトルになりました! みたいなの本当に好き。 

これはね、もうホラーの王道のあれをやってくれます。「お祓いのために、一人で堂にこもって、誰が開けてって言っても絶対開けちゃいけないやつ」ああああああ最&高~~~~~!!! 王道はさ、それだけおもしろいから王道になれるんですよ。しかもその王道を、「ああこのパターンよくあるよね」じゃなくて、「まじで何回見てもこのパターン怖すぎてチビる」というように書いてくれるんです三津田様は!!!!!! あと怖いところだけじゃなくて「信心のあまりなさそうな僧侶」っていう、なんかオタクが大好きな要素を備えてる人も出てきます。あれです、「普段適当なおやじが強キャラ」のパターンです。おやじではないけどそのパターンです。もう「好き」を詰め込まれてるこれには。続編出てもおかしくない感じに終わってるので、ぜひ出してほしい。頼む!!!

 

3位 乾くるみ 『リピート』

リピート (文春文庫)

リピート (文春文庫)

 

みんな大好きタイムリープです。主人公のもとに、いきなり「未来から来た」という男から電話が来る。そんで地震の予言をされるんですよ、震源地とか震度とか時間とか。それが正確すぎて「マジもんやんけ」となって話を聞きに行ってみると、同じような人たちがいるんですね。そんでみんなで説明を聞き、なんやかんや未来人の男と一緒に過去に戻ることにするんです。そして戻った過去で起きる殺人事件。「過去が変わった・・・!?」「ということは、過去に戻ってきた奴の中に犯人がいるんじゃねえの」みたいなね!!!!! SF + ミステリ!!!!!!!!!

 はあーーーーーーーー好き。天童さん!!! わたし天童さんが推しメンです。かっこよすぎるから読んでくれ。前にドラマ化してたみたいでキャスト見に行ったら天童さんがガレッジセールのゴリで心の中で厚切りジェイソンが叫びだした。なんで? ゴリ? なんで? 天童さんがゴリ? え?

 

2位 丸山くがね 『オーバーロード 謀略の統治者』

オーバーロード10 謀略の統治者

オーバーロード10 謀略の統治者

 

 アインズ様ァァァァァァァァ!!!!!

ライトノベルですね。今年はね、もうね、オーバーロードです。今のところ13巻まで出てるんですけどね、特に好きなのがこの10巻の『謀略の統治者』です。ハァ、すき。

主人公がね、ゲームの世界に入っちゃうんです。ゲームの世界に入ってしまったうえで、さらに異世界に飛ばされるんです。そんなことある?

そんで主人公はゲームの世界でもそこそこ強くはあったのですが、さらに飛ばされた異世界においてはもうね、最&強なんですよ。SAIKYO

13巻までやってて主人公ピンチになったの1回。はあ? 1回て。そんな常に最強なのに13巻まで全部おもしろい。とんでもねえな!!!

アニメも3期までやっててアマゾンプライムで見れるので絶対に見てくれ。頼む!!! 見てくれ!!! そんで本も読んでくれ!!! いつでも貸す!!!!!! 頼む!!!!!

 

1位 西澤保彦 『七回死んだ男』 

新装版 七回死んだ男 (講談社文庫)

新装版 七回死んだ男 (講談社文庫)

 

 みんな大好きタイムリープです。あああああすき~~~~~~~~~!!!

あのね、リピートもSF + ミステリではあったんですけどね、こちらはよりミステリ感が強いというか、そんな感じなんですけどね。タイムリープできるのは主人公の男の子だけで、しかもそれがある日突然きちゃう、みたいな体質です。

一度タイムリープが起こると、その1日を7回繰り返します。最終的な“本物の1日”になるのは、最後の7回目の日。いつでも自由にタイムリープできるわけじゃなくて、いきなり来る。朝起きて、「あれ、これ昨日と同じじゃね?」ってなる。そんな体質を持った中、親族で集まった日におじいちゃんが死んでしまいまして。そしてその日に、たまたまタイムリープが起こるという! おじいちゃんが誰に殺されたのか猶予の6日間で探し、それを阻止しようというお話!!

そんなんさ! 殺人事件にタイムリープってもう「勝ち」じゃん。勝ちじゃんって思うじゃないですか。それがぜんっぜんわかんないの。どうやっても死ぬおじいちゃん。おいこらジジイ! なんでや! なんでこんなに防いでるのに死ぬん!?

最後に全部わかったときの気持ちよさ。これを読んでる人の横でずっと見守ってたい。真相がわかった瞬間のリアクションを見たい。読むときは絶対にわたしを呼んでな!!!!!!

 

 

というわけで、2018年わたしが読んだ本大賞は、西澤保彦さんの七回死んだ男でーーーーーーーす!!!

これ読んだの3月なんですけどね。3月1日に読み終わって、もう絶対ベストオブザイヤーじゃんって思いました。3月にしてもう出ちゃった。今年最高が。

 

西澤保彦さん、まだ全部読んだわけじゃないけど、めちゃくちゃ読みやすいのでぜひ読んでみてください。ほかだと『人格転移の殺人』とかも最高のSFミステリでした。タイムリープとか人格転移とか、条件を使うの上手すぎか~~~~~! ひゅう!