ドリームの日記

社会の荒波に負けた。

祖母の転院に付き添ったら自分が何の役にも立たなくてびっくりした

GW前あたりに、大阪で1人暮らしをしているおばあちゃんがマンションの外階段から落ちて腰だかどっかを圧迫骨折した。86歳である。コッワ~~~~~~~~ 親族全員が「いや だから階段使うなっつってるべや」って言ったと思う。

 

もちろん入院することになったのだが、わたしたちが一番怖かったのは認知症になること。なんか怪我して入院したら一気にボケるって言いますよね。北海道に住んでいる母親(祖母の娘)がそっこ~~で大阪にすっ飛んで行った。わたしと言えば、「い、行かなきゃ!!! あ~~~でも大阪まで行く金ねえ~~~~」とか言いながらGWの連休をほぼ何もせず寝て過ごしてた。金 is ない。なんで?

 

おばあちゃんには息子と娘がおり、どちらの家族も北海道で暮らしてる。孫はわたしを入れて4人で、うち3人は東京、1人は北海道。北海道から順番に母、伯父、伯母が祖母の世話というかボケ防止の話し相手というかに行っていました。従姉妹(姉と妹がいて、姉のほう)も東京から行った。わたしは母に「行ったほうがいい?」と聞いたら「仕事休むことはしなくていいよ」と言われたので祖母に「早く元気になってぷぅ~~~」みたいなメールだけして東京で粛々と働いてました。

 

そしたら、なんかおばあちゃんが転院するっつって。あの~、リハビリがちゃんとできる大きめの病院に。その転院の日だけ、だ~れも行けねえってなっちゃった。そんなこんなで、会社に「おばあちゃん入院しちゃってえ・・・転院に付き添うんですぅ」っつって休みもらいました。融通利かせてくれて助かり~~~~~~~

わたしの金ない問題に関しては、母親から「仕事休ませちゃってごめんね、これで大阪まで行ってね金」が入りました。ヤッターーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! すーぐ飲みに行った。だから金がないのか。解決!!!!

 

転院の数日前に従姉妹(妹)が行っており、転院はその従姉妹と一緒に付き添うことになった。大阪のおばあちゃんの家に行ったら、従姉妹から「これはおばあちゃんからもらった生活費」っつってまたお金もらった。大阪でかかるお金全部そこから出して良いらしい。さっそく従姉妹とコンビニでビール買っちゃった。ワーイ!!! ハンバーグドリアも食べちゃったぞ!

 

従姉妹とは「まじお金なくて生活苦」「わかる。大学生の頃、お父さんにこれじゃ社会に出て苦労するぞって言われて、今本当に苦労してる」「今回お母さんが交通費以上のお金振り込んでくれたんだけど、いらないよって言えなかった」「あたしも」「なんで転院って大切な日に親族1、2を争うポンコツしか予定空けられなかったんだろ」「てか名探偵ピカチュウ観たくね?」「ちょう観たい」みたいな会話して楽しかったです。名探偵ピカチュウはその後観た。最高だったので絶対みんなも観てほしい。

 

そんで朝8時に出発するってことなので良い子に寝ました。朝7時半くらいに起きたら、従姉妹がおばあちゃんが使ったタオルとか洗濯してて「えっごめんね何かお手伝いできることは・・・」「いいよ~コーヒー飲む?」「あ、飲みたいです。ありがとう」みたいな会話した。コーヒー淹れてもらった。従姉妹は仏壇の水を替えたり、ベランダの花に水をやったりしていた。わたしはコーヒーを全部飲んだ。

 

病院行ったらおばあちゃんはいなかった。腰の骨が折れてんのに杖をついてスタスタ歩いてるらしい。なんてこった。同じ部屋のおばあちゃんたちがガヤガヤ集まってきて「いつも家族きてて羨ましい」って言ってくれた。家族いろんな人が入れ替わり立ち代り来てたので誰が誰だかはわかってないっぽい。わたしと少し話した後に「あれっ! また新しい子来てたんやな」って気付いてた。

 

従姉妹はテキパキと棚の荷物を袋に詰め込んでいった。わたしは見てた。「すごいねえ~~~~」って言いながら見てた。従姉妹はわたしの1つ下です。すまないねえ。できればわたしの老後の面倒も見てくれ。

てか「親族1、2を争うポンコツ」って言ってたけど、1(わたし)と2(従姉妹)の差、広すぎない? そんなダントツのトップ走ってるとは思わなかったな。ふと後ろ振り返ったら誰もいなくてびっくりしちゃった。

 

その病院の入院費支払いとかも全部従姉妹が対処してくれました。なんかわたしが大阪行く前には母に「おばあちゃんが自分で持っておくお金とか相談して、転院先に持って行く荷物も用意してね」って言われたんだけど全部前日までに従姉妹がやってくれてた。あとおばあちゃんからの「来てくれてありがとうね金」も従姉妹がおばあちゃんに言われてかわいいポチ袋に入れて用意してくれてた。そんな金まであんの? わたし28歳だけど親族からのお小遣いで今月を乗り越えようとしてます。

 

テキパキ働く従姉妹見ながら、(あ、これ絶対わたしいなくて良かったな! ガハハ!)と思った。でもおばあちゃんには会いたかったからオールオッケー。おばあちゃんもわたしに会いたかったからオールオッケー。従姉妹とも会えたからオールオッケー。平和!!!

 

そんでおばあちゃんが病室に戻ってきたとき本当にスタスタ歩いててびっくりしました。介護タクシーの人が来ていざ転院。同じ病室のおばあちゃんたちと「今度は元気で会おうね! どこで会うかはわからんけど!」とかやってて良かった。ずいぶん仲良くなったみたいで家族との面会時間終わった夜も退屈しなかっただろう。ただ、同じ病室で1人だけまったく話してない人がいて一抹の闇を見た。突っ込めなかった。わたしは弱い人間なので深く聞けない。強くなりてえ。

昨日の夢で、このときのこの病室で「なんであのおばあさんとだけ みんな話さないの?」って聞いてた。夢にまで出てきて本当にびっくりした。強くなりてえ。

 

転院先の病院ついて、担当医師のおじいちゃん(お前のほうがリハビリ必要そうなヨボヨボさだけど大丈夫か? と思ったらさすがにシャキシャキしてて良かった)とTHE大阪の愉快な人! って感じの看護師さんからいろいろ説明受けて、ちゃんと覚えとこ! と思ったら従姉妹が全部大事なことメモしてて「はぁー! なるほどね! メモね!」と言った。わたしは手ぶらだった。自分のことだけどよく社会人やれてんなと思った。もしかして実はやれてないのか? そういえばこないだ出社時間がギリギリを狙いすぎてて怒られました。28歳です!!!

 

担当医師の人が従姉妹を見て「娘さん?」わたしを見て「お孫さん?」と言ったときは従姉妹と二人で笑った。見た目的には二人とも年相応なので、しっかりしてるかどうかだったんだと思う。かなピ。従姉妹はわたしの一個下です。

 

看護師さんはわたしたち親族がグループLINEで全部共有してるってことに「なるほどーー! 時代ですねえ」っつって喜んでた。書類持ってくるたび「これもLINEで共有してください!」と嬉しそうに言ってくれて良かったです。うちの親族はちょっと異常なくらい仲が良い。

 

従姉妹はこの日に東京に戻ることになっていたのでサラバ。「LINEで全部共有するから書類は親たちに言われたこと書いて。提出だけお願いね」と言われた。大きな声で「はいっ!」って返事した。わたしは良い子なので。

 

おばあちゃんは転院初日からさっそくリハビリが始まった。あまりにもスタスタ歩くもんだから、初日のうちに 車椅子→杖→杖なし にグレードアップしてて笑った。あと病院から支給されたヘアブラシを見て小声で「安物や」と言っていて良かった。持参した馬の毛のブラシを使おうねえ。

 

面会時間が終わり、家に帰って書類に指示された署名とかしてたんだけど、まあ普通にミスった。言われたことすらできないんだわたしは。住所のところに名前を書いちゃってよお・・・。しかも次の日病院で新しい用紙もらって書き込んでたら、伯父の名前書くところに自分の名前書いちゃって「ヤーーーーーーー!!! 入院費支払いがわたしになってまう!!!」となった。ナースステーションに「すみませぇん・・・さっきも来たんですけどぉ、もう一枚ください・・・」ってやりに行きました。

 

おばあちゃんの家を出るときは花に大量の水をあげて、仏壇にマグカップで水を置いて(長期間いないと水が蒸発するので)なんかガスとかいろいろ大丈夫な感じにして出発しました。家の中が親族たちの書いた張り紙だらけで楽しかったので(ここの荷物を持って行って! みたいなのとか)わたしも参加したくて自分のチェックリストそのまま玄関に置いて出た。よくよく考えたらただゴミ放置しただけだ。

 

わたしがしたことと言えば 入院初日でもしかしたら心細いかもしれないおばあなんの傍にいたくらいのもんで、それ以外のことはぜ~~~んぶ従姉妹とかがやってくれました。いろいろとやる気マンマンで行ったけど 自分の役に立たなさにびっくりしちゃったな。でもおばあちゃんに会えて楽しかったからいっか~~~~!!!

あとおばあちゃんに付き添ってるとき「これでお昼ご飯食べてき!」って言われて5000円もらった。近場にはすき家しかなかった。5000円。夜まで付き添って帰りにお好み焼き食べて帰った。2枚食べた。ビールもいっぱいのんだ。早くちゃんとした人間になりたいな。ベムベラベロわたし。ネーーーッ!!!

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入院してるおばあちゃんのお金で食ったおいしいお好み焼