ドリームの日記

社会の荒波に負けた。

辻村深月『かがみの孤城』読みました 最高のシーンベスト5を勝手に発表したい

これはもう本当に何度も言ってるんですけど、辻村深月さんの青春小説 is 最高なんですよ。最高。SAIKO

青春っていうか、学生っていうか、子どもっていうか・・・。そもそもわたしのドンピシャの好みに「大人には信じてもらえない状況で子どもたちがめちゃくちゃ頑張る」っていうのがありまして。何言ってるかわかんないかもしれないんですけど、この『かがみの孤城』がまさにそれなんですよ。

ほかに例を出せば、あの、少女マンガで実写映画化された際にHyde様が出演された『下弦の月』とか、小路幸也さんの『そこへ届くのは僕たちの声』とか、もうすぐ続編が公開されるホラー映画『IT』(続編は大人になっちゃいますけど)とか、もうなんか無限にいろいろ出てくるんですけど、辻村深月さんはまじでその設定のあれこれがうますぎる。あれこれて。あれこれについてもいろいろ話したいんですけどね。『名前探しの放課後』とか『冷たい校舎の時は止まる』とか!!!!! あーーーーーー好き~~~~~!!!! でも今度にします。なぜなら今日は『かがみの孤城』の話がしたいから。

 

主人公は、中学一年生のこころちゃん。絶賛不登校中です。もうね、ひどいんだ。学校のやつがよお、ひでえの。いじめですよいじめ。もうさ、これはあんまり深く話したくない。つらいもん。読んでてつらかった。あーーーーーー!!!! 腹が立つね!!!!!!! わたしが殴りに行ってやろうか!? な、こころちゃん、な? 真田さんのことはわたしがグーでいろいろ、あれ、やっとくから、大丈夫だから!

 

それでね、自室に引きこもってたらあの~唐突に姿見がパアーーーー光り出してズズズっと中に引きずり込まれるんですよ。いいよね、ファンタジー系の鏡から別世界行くやつ。わたしもやりてえ。鏡と押入れは別世界につながりやすいですよね。

で、鏡とつながってたのは城なんですよ。城。いろいろなんやかんやあって、城には7人の中学生が集まりました。その7人は毎日昼間から夕方まで城にいれて、城のどこかに隠されてる鍵を探す。鍵を見つけた人だけ、お願いが何でも一個叶えてもらえるって話です。

 

そんでこっからはメタメタにネタバレするんですけど、するんですけど!!!! みんな最高かよ~~~~~~~ イケメンのリオンくんを除いた全員が引きこもりなんですけど、みんな最高かよ~~~~~~ おい~~~~~~ だんだん親睦を深めていく過程、まじで好き。ここで唐突にわたしの好きなシーンベスト3発表させてくれ。いや3じゃ足りねえ。ベスト5にする。

5位、なんだろ、5位はね、あれ、「こころ! 助けて!」のところです。

 

この城にはルールがあって、ぜったいに17時までに帰らないといけない。夜の間は、城にいちゃいけないんです。で、帰らなかったらその子は狼に食われて、そんでその日城に来てたほかの人も連帯責任ってことで食われるっていう結構えげつないルール。ちなみに城には毎日行かなくてもいい。行きたかったら好きな時間に行っていい。ただし、17時にはぜったいに帰る。

で、そんなルールがあるってことはですよ。ぜったいにルール破るやつが出てきちゃうんですよね。なぜなら小説だから。

 

7人の子どもたちは、リオンくん以外はみんなそれぞれ事情があって学校に行ってません。その中でマジでえげつない事情を抱えてるのがアキという中学3年生の子で、その子はもう現実の世界に帰りたくないわけです。だから、17時になってもお城に残っちゃった。それで、狼に食べられちゃいました。

 

その日、たまたまこころちゃんはお城に行ってなかったんです。でも、ほかのみんなはお城にいた。だから、みんなも連帯責任で狼に食べられちゃうんです。こころちゃんが部屋の鏡をみると、ぐちゃぐちゃに割れてて、その鏡の中からみんなの声がするわけですよ。「こころ! 助けて!」

 

どうやって助けるかっていうと、願いを叶える鍵です。それを見つけて、「アキのルール違反をなかったことにしてください」って頼む。そうしたら食べられちゃったアキも、みんなも戻ってくる。だから鍵を探さなきゃいけない。一人で。あと数時間の間に。(いろいろあって制限時間もある)最高の盛り上がり。小説として、最高の、盛り、上がり。好き!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

しかもここの何が良いって、鍵を使って願いを叶えたら、みんながこのお城で過ごした記憶が消えちゃうんですよ。全員から。みんな、ここで会えるのを支えにしていたし、とても大切なお友だちになっていたので、「じゃあ、鍵は見つけても願いは叶えない」って決めてたんです。でも、アキを助けるためにそれがパアです。それに対して、アキとときどき喧嘩(まではいかないけど何かギクシャクしたり)してたフウカが、独白で「本当に許せない」っていうんです。記憶をなくしたくないから。なのに!!!! 「でも、アキを絶対に助けて」って言うんですよ!!!!!! もう今これ書いてて少し泣けてきた。最高のシーン。これを言うのがフウカってのがまた最高。わかるだろ?

 

 

4位はね、4位は、マサムネが「あいつらが来ないはずがない」って泣くところです!!!!!!!!! マサムネ、ちょう好き。

マサムネはね、憎たらしい男の子なんですよ。「俺頭良いから学校行く必要ないんだよね」って感じの。でもね、良い子なんです。こころちゃんが最初に心開いたのがマサムネなんじゃないかな。不器用だけどすごく優しいっていう最強の設定を持ってるんですマサムネは。ウレシノが頑張って学校行ってみたものの、いじめっ子にボコボコにされて帰ってきたときは「おつかれさま」って声をかけるような子なんです。

 

そんなマサムネがね、どうしても1日、学校に行かなきゃいけなくなった。でも怖くていけない、だからみんなに、その日だけ学校に来てくれってお願いするんです。あ、言い忘れてましたけどリオンくんを除く6人は同じ中学校だったんですよ。リオンくんも、もともとはその中学に通うはずだったっていう。

 

で、みんなそれぞれ学校に行きたくない理由はあるんですけど、マサムネのために、行くって約束するんです。教室にいれないなら保健室に。保健室も無理だと思ったら城に逃げるって約束。こころちゃんも頑張って行くんです。本当に頑張った。

でも、保健室に行っても誰もいない。先生に聞いても、そんな生徒いないって言われちゃいました。あーあ!!!!! 読んでる人みんなこの展開までに薄々気付いてたと思うけど、この子たち、生きてる時代が違うんですよね。

 

でも本人たちはそんなこと思いつかないですから。みんな城に集まって、「なんで来なかったの! わたしは行ったのに!」みたいになるんです。で、お互いに「いやお前らが来なかったんやんけ」ってなる。そこで本当にみんな行ってたところがまた泣けるんですけど。まじでみんなマサムネのために学校に行ったんですよ・・・。

マサムネはね、そのまま城に来なくなったんですよ。みんなは「マサムネ、裏切られたと思ったんじゃ・・・」と心配になる。で、マサムネがやっと城に現れてね、みんな「マサムネ! わたしたち行ったんだよ!」みたいに言ったら、「わかってるよ。お前たちが来ないわけないだろ」って言うんです。普通に。

もう、マサムネがみんなを信じてるのがちょう良い。

 

でも、学校に行ったときのマサムネ、実はめっちゃ泣いてるんです。保健室で泣きながら「あいつらが来ないはずがないんだ」って言うんですよ。あーーー思い出し泣きしてきた。最高。最高のシーン。第4位です。

 

3位はね、ちょっとつらいシーンなんですけど、ウレシノの「みんな僕にはやっていいと思ってるんだ」的なセリフのところです。

 

ウレシノはね、小太りの男の子で、めちゃくちゃ惚れっぽくて、城にいるアキ、こころちゃん、フウカ全員のことを順番に好きになります。こころちゃんはそれが嫌だったし、みんなはウレシノのことをからかいます。それに対し、ウレシノは何も「嫌だ」とか言わなかったんですね。一緒に笑ってた。

でも、一度ウレシノがブチ切れまして。「みんなそれぞれ恋愛していて、それは尊重されているのに、僕の恋愛だけは蔑ろにしていいって思ってるんだ」「笑いものにしていいと思ってる」みたいなことを言うんです。「みんな、僕にはやっていいと思ってる」って。はっとさせられますよね。そういうこと、あると思うし。こころちゃんもそれを聞いて「確かにそう思ってた」って愕然とするんです。良いシーンです。

 

2位、2位はね、またウレシノなんですけど、校門の前でおにぎりを食べるシーンです。

 

マサムネのためにみんな学校に行くじゃないですか。でもそれぞれの生きてる時代が違うので、曜日とか違うんですよね。ウレシノの時代では、その日は休日だったんです。でもウレシノは、みんなが来るかもしれないからって校門の前で待ってます。食いしん坊なのでおにぎりも食べます。それをたまたま見た同級生に笑われたりするんですけど、ウレシノは「空がきれいだなあ」とか「おにぎりがおいしいなあ」ってだけ考えるんです。それで「みんなにも伝えたいな」みたいに思うところがあって、わたしはそこで「いや天使?」と思った。

ウレシノって最初ちょっとうざいんですよ。コロコロコロコロ人のこと好きになって、こころちゃんはそれで傷つくし、ウレシノは空気読めないところあるし。でも、そう思ってた自分を殴りたい。ウレシノはマサムネのために学校に来て、マサムネたちがいなくても全然気にしなくて、通りすがりの同級生にバカにされても「空がきれいだな」「みんなに伝えたいな」って思える子なんです。大好き!!!!!!!!!!!!!!

 

そんで一位はね、一位は!!!! こころちゃんが喜多嶋先生に「あの子たちも助けてあげて」って思うところです。しゅき~~~~~~~!!!

 

喜多嶋先生ってのは、心の家というフリースクールの先生です。こころちゃんは学校には通えないけど、フリースクールなら・・・! みたいな感じで行こうとしてました。ウレシノも喜多嶋先生のところに通ってます。この、喜多嶋先生ってのが本当に素晴らしい人なんです。こころちゃんは同じクラスの中心的な女子にいじめられていて、担任の先生はそれを信じてないんですよね。「真田も悪気はなかったから~」みたいな。はあ? ぶん殴るぞ、おい。

 

でも、喜多嶋先生は信じてくれるんです。こころちゃんは喜多嶋先生に救われたときに、城のみんなを思い出します。ウレシノが喜多嶋先生に助けられてることは知っていたので、ほかの、アキたちのことを思い出して、「あの子たちにも寄り添ってあげて」「あの子たちも助けてあげて」って思うんです。

優しすぎない??????????????? はあ、すき。最高のシーン。まじで最&高。SAIKO

 

まあ、それくらい素晴らしい方なんです喜多嶋先生は。そんな喜多嶋先生の正体がわかったときは興奮しましたね。わたし、それは気付けなかった。最高だった。安心した。ちゃんと大人になったんだなあ。

 

もう最高の高なんだ。ほかにもいろいろ良いシーンがあるんだ。良いセリフもあるんだ。まじで最高&最高のかがみの孤城、ぜったい読んでくれよな。読んだらわたしと酒飲みながら話そう。頼む。

かがみの孤城

かがみの孤城

 

 

祖母の転院に付き添ったら自分が何の役にも立たなくてびっくりした

GW前あたりに、大阪で1人暮らしをしているおばあちゃんがマンションの外階段から落ちて腰だかどっかを圧迫骨折した。86歳である。コッワ~~~~~~~~ 親族全員が「いや だから階段使うなっつってるべや」って言ったと思う。

 

もちろん入院することになったのだが、わたしたちが一番怖かったのは認知症になること。なんか怪我して入院したら一気にボケるって言いますよね。北海道に住んでいる母親(祖母の娘)がそっこ~~で大阪にすっ飛んで行った。わたしと言えば、「い、行かなきゃ!!! あ~~~でも大阪まで行く金ねえ~~~~」とか言いながらGWの連休をほぼ何もせず寝て過ごしてた。金 is ない。なんで?

 

おばあちゃんには息子と娘がおり、どちらの家族も北海道で暮らしてる。孫はわたしを入れて4人で、うち3人は東京、1人は北海道。北海道から順番に母、伯父、伯母が祖母の世話というかボケ防止の話し相手というかに行っていました。従姉妹(姉と妹がいて、姉のほう)も東京から行った。わたしは母に「行ったほうがいい?」と聞いたら「仕事休むことはしなくていいよ」と言われたので祖母に「早く元気になってぷぅ~~~」みたいなメールだけして東京で粛々と働いてました。

 

そしたら、なんかおばあちゃんが転院するっつって。あの~、リハビリがちゃんとできる大きめの病院に。その転院の日だけ、だ~れも行けねえってなっちゃった。そんなこんなで、会社に「おばあちゃん入院しちゃってえ・・・転院に付き添うんですぅ」っつって休みもらいました。融通利かせてくれて助かり~~~~~~~

わたしの金ない問題に関しては、母親から「仕事休ませちゃってごめんね、これで大阪まで行ってね金」が入りました。ヤッターーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! すーぐ飲みに行った。だから金がないのか。解決!!!!

 

転院の数日前に従姉妹(妹)が行っており、転院はその従姉妹と一緒に付き添うことになった。大阪のおばあちゃんの家に行ったら、従姉妹から「これはおばあちゃんからもらった生活費」っつってまたお金もらった。大阪でかかるお金全部そこから出して良いらしい。さっそく従姉妹とコンビニでビール買っちゃった。ワーイ!!! ハンバーグドリアも食べちゃったぞ!

 

従姉妹とは「まじお金なくて生活苦」「わかる。大学生の頃、お父さんにこれじゃ社会に出て苦労するぞって言われて、今本当に苦労してる」「今回お母さんが交通費以上のお金振り込んでくれたんだけど、いらないよって言えなかった」「あたしも」「なんで転院って大切な日に親族1、2を争うポンコツしか予定空けられなかったんだろ」「てか名探偵ピカチュウ観たくね?」「ちょう観たい」みたいな会話して楽しかったです。名探偵ピカチュウはその後観た。最高だったので絶対みんなも観てほしい。

 

そんで朝8時に出発するってことなので良い子に寝ました。朝7時半くらいに起きたら、従姉妹がおばあちゃんが使ったタオルとか洗濯してて「えっごめんね何かお手伝いできることは・・・」「いいよ~コーヒー飲む?」「あ、飲みたいです。ありがとう」みたいな会話した。コーヒー淹れてもらった。従姉妹は仏壇の水を替えたり、ベランダの花に水をやったりしていた。わたしはコーヒーを全部飲んだ。

 

病院行ったらおばあちゃんはいなかった。腰の骨が折れてんのに杖をついてスタスタ歩いてるらしい。なんてこった。同じ部屋のおばあちゃんたちがガヤガヤ集まってきて「いつも家族きてて羨ましい」って言ってくれた。家族いろんな人が入れ替わり立ち代り来てたので誰が誰だかはわかってないっぽい。わたしと少し話した後に「あれっ! また新しい子来てたんやな」って気付いてた。

 

従姉妹はテキパキと棚の荷物を袋に詰め込んでいった。わたしは見てた。「すごいねえ~~~~」って言いながら見てた。従姉妹はわたしの1つ下です。すまないねえ。できればわたしの老後の面倒も見てくれ。

てか「親族1、2を争うポンコツ」って言ってたけど、1(わたし)と2(従姉妹)の差、広すぎない? そんなダントツのトップ走ってるとは思わなかったな。ふと後ろ振り返ったら誰もいなくてびっくりしちゃった。

 

その病院の入院費支払いとかも全部従姉妹が対処してくれました。なんかわたしが大阪行く前には母に「おばあちゃんが自分で持っておくお金とか相談して、転院先に持って行く荷物も用意してね」って言われたんだけど全部前日までに従姉妹がやってくれてた。あとおばあちゃんからの「来てくれてありがとうね金」も従姉妹がおばあちゃんに言われてかわいいポチ袋に入れて用意してくれてた。そんな金まであんの? わたし28歳だけど親族からのお小遣いで今月を乗り越えようとしてます。

 

テキパキ働く従姉妹見ながら、(あ、これ絶対わたしいなくて良かったな! ガハハ!)と思った。でもおばあちゃんには会いたかったからオールオッケー。おばあちゃんもわたしに会いたかったからオールオッケー。従姉妹とも会えたからオールオッケー。平和!!!

 

そんでおばあちゃんが病室に戻ってきたとき本当にスタスタ歩いててびっくりしました。介護タクシーの人が来ていざ転院。同じ病室のおばあちゃんたちと「今度は元気で会おうね! どこで会うかはわからんけど!」とかやってて良かった。ずいぶん仲良くなったみたいで家族との面会時間終わった夜も退屈しなかっただろう。ただ、同じ病室で1人だけまったく話してない人がいて一抹の闇を見た。突っ込めなかった。わたしは弱い人間なので深く聞けない。強くなりてえ。

昨日の夢で、このときのこの病室で「なんであのおばあさんとだけ みんな話さないの?」って聞いてた。夢にまで出てきて本当にびっくりした。強くなりてえ。

 

転院先の病院ついて、担当医師のおじいちゃん(お前のほうがリハビリ必要そうなヨボヨボさだけど大丈夫か? と思ったらさすがにシャキシャキしてて良かった)とTHE大阪の愉快な人! って感じの看護師さんからいろいろ説明受けて、ちゃんと覚えとこ! と思ったら従姉妹が全部大事なことメモしてて「はぁー! なるほどね! メモね!」と言った。わたしは手ぶらだった。自分のことだけどよく社会人やれてんなと思った。もしかして実はやれてないのか? そういえばこないだ出社時間がギリギリを狙いすぎてて怒られました。28歳です!!!

 

担当医師の人が従姉妹を見て「娘さん?」わたしを見て「お孫さん?」と言ったときは従姉妹と二人で笑った。見た目的には二人とも年相応なので、しっかりしてるかどうかだったんだと思う。かなピ。従姉妹はわたしの一個下です。

 

看護師さんはわたしたち親族がグループLINEで全部共有してるってことに「なるほどーー! 時代ですねえ」っつって喜んでた。書類持ってくるたび「これもLINEで共有してください!」と嬉しそうに言ってくれて良かったです。うちの親族はちょっと異常なくらい仲が良い。

 

従姉妹はこの日に東京に戻ることになっていたのでサラバ。「LINEで全部共有するから書類は親たちに言われたこと書いて。提出だけお願いね」と言われた。大きな声で「はいっ!」って返事した。わたしは良い子なので。

 

おばあちゃんは転院初日からさっそくリハビリが始まった。あまりにもスタスタ歩くもんだから、初日のうちに 車椅子→杖→杖なし にグレードアップしてて笑った。あと病院から支給されたヘアブラシを見て小声で「安物や」と言っていて良かった。持参した馬の毛のブラシを使おうねえ。

 

面会時間が終わり、家に帰って書類に指示された署名とかしてたんだけど、まあ普通にミスった。言われたことすらできないんだわたしは。住所のところに名前を書いちゃってよお・・・。しかも次の日病院で新しい用紙もらって書き込んでたら、伯父の名前書くところに自分の名前書いちゃって「ヤーーーーーーー!!! 入院費支払いがわたしになってまう!!!」となった。ナースステーションに「すみませぇん・・・さっきも来たんですけどぉ、もう一枚ください・・・」ってやりに行きました。

 

おばあちゃんの家を出るときは花に大量の水をあげて、仏壇にマグカップで水を置いて(長期間いないと水が蒸発するので)なんかガスとかいろいろ大丈夫な感じにして出発しました。家の中が親族たちの書いた張り紙だらけで楽しかったので(ここの荷物を持って行って! みたいなのとか)わたしも参加したくて自分のチェックリストそのまま玄関に置いて出た。よくよく考えたらただゴミ放置しただけだ。

 

わたしがしたことと言えば 入院初日でもしかしたら心細いかもしれないおばあなんの傍にいたくらいのもんで、それ以外のことはぜ~~~んぶ従姉妹とかがやってくれました。いろいろとやる気マンマンで行ったけど 自分の役に立たなさにびっくりしちゃったな。でもおばあちゃんに会えて楽しかったからいっか~~~~!!!

あとおばあちゃんに付き添ってるとき「これでお昼ご飯食べてき!」って言われて5000円もらった。近場にはすき家しかなかった。5000円。夜まで付き添って帰りにお好み焼き食べて帰った。2枚食べた。ビールもいっぱいのんだ。早くちゃんとした人間になりたいな。ベムベラベロわたし。ネーーーッ!!!

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入院してるおばあちゃんのお金で食ったおいしいお好み焼

 

チャリ通勤始めたら人間への恨みが止まらなくなった

チャリ通勤始めたんです。チャリで会社まで行くやつ。自宅の最寄り駅から会社の最寄まで10分ほどという最高の立地で暮らしてるんですけど、あの、体重がアレでアレなんでチャリ通勤しようかと思いまして。チャリンコだと45~50分くらいですかね。ゆっくり漕ぐと。

 

チャリンコ、結構爽快で気持ちいいんですよ。滑り出し好調。なのに なのにですよ。もう人間は本当にダメ。人間は地球を破壊するばかり。一度滅ぼう文明。そう思うくらい人間への恨みが止まらなくなりました。もうダメなんだ人間は。

 

まずもう、もう、歩きスマホ。歩きスマホ is 死。全員のスマホかち割ってやりてえ。何がうぜえってあいつら全員歩きスマホしながらでも前が見えてるって勘違いしてるんですよ。なぜならわたしもそう思っていた時期があったから。大変申し訳ございませんでした!!!!! 見えてねえ。まっっったく見えてねえ。今後、歩きスマホしてるやつのスマホは全部燃やす。その炎でおいしいパンを焼こうね~~~~。

 

次、ふらふら歩くやつ。前を見ろ前を!!! お前を避けるために動いたところと同じところにふらふら来るな!!! なに? 見えてる? もしやわざと? 当たり屋???? ちゃんと歩け。体調悪いなら家から出るな。

 

はい次、横に広がって歩く中高生。なんなん? 2D時代のアニメ? ギリギリ3人までなら理解できんだよ、横に並んで歩きたい気持ち。5人とか普通にやりやがりますからね奴ら。しかもそれを歩道でやってんなら別にいいんですよ。わたしはチャリンコ、道路の左端の戦士だから。それを横に広がる中高生は、道路の左端のチャリンコスペースに降りてまで一列に並んで歩こうとする。最初に見たときはそのまま轢こうかと思った。しかも避けねえってどういう教育受けてんだ。え? お前のその制服はどこの高校なんだよ。歩道を歩け。徒歩の人間は、歩道を、歩け。道路は危ないから歩くな。歩道を、歩け。

 

 次。チャリンコ来る前に横切りたく、「いける」と思って小走りになる歩行者。いけねえから。いけねえ。全然いけねえ。こっちがブレーキかけてんだよ。徒歩は遅いしチャリンコははええんだよ。いけねえ。知ってくれ。いけねえ。

 

次、バスから降りてくる主人公。朝のバスから降りてくる人間、もうほんとに、本当に全員主人公なんか? ってくらい「タタタッ!」って降りてくる。転校した初日の朝なんか? 新しい出会いに胸躍らせてんのか? タタタッ! じゃねんだよ。その勢いでぶつかりそうになってんだろ。自転車の目の前にタタタッ! してくんじゃねえ。なんでそんな「ルン!」みたいに出てくるの全員。夜はタタタッ! しねえくせによ。本当に朝だけ主人公。二次元に帰ってくれ。

 

ダメなんだもう人間は。人間はダメ。終わり。でもマラソンしてる人だけはチャリンコ通り過ぎるの待ってくれるし、歩道の端っこ走ってて良い。マラソンランナーのおかげで人間の心を取り戻せた。ありがとう走ってる人。

 

あとこれ書き始めたときはチャリ通勤してたけど、数日経って書き終わる今はもうやめました。ペダルがふくらはぎにガツーーーーーーーーーーーン当たって腫れたので。チャリは痛い。人間はダメだしチャリもダメ。でも毎日強く生きていこうな~~。

28歳、はちゃめちゃに金がない

金がないんですよ。金 is ない。なんで? 

毎日ちゃんと働いてるのに。会社、行ってる。行ってます会社。毎朝ゲロ吐きそうになりながら行ってる。うそ。毎朝「あーやだなあ。でも体調は毎日良い。健康~~~」と思いながら行ってる。

 

今日久々にチャリ通勤してみたら はちゃめちゃに道に迷って普通に遅刻した。わたしは毎日元気です!!!!

 

元気だけどお金がないんだよなあ。どれくらいないかって、「こいつまじ使える金が全然なくておかしいぞ」と思った彼氏に「何か・・・大きな借金をしている?」(その返済があり、金がない?)と真顔で聞かれるレベルです。大丈夫、借金、してません!!!

奨学金の返済も、ないです! 全部親が払ってくれたので!!! がっはっは

あ~~~~~~~人間やり直してぇ~~~~~~~!!!!!!

 

来世は絶対に石油王の飼ってる猫になりたい。石油王は石油王で大変だしさ、石油王の娘も人間関係とか大変じゃん。だからさ、石油王の猫になるの。犬はさ、懐かないといけないし。石油王が帰ってきたら全力でお迎えしないといけないし。石油王の飼ってる猫が全世界の中で一番幸せ。絶対に石油王の猫になる。そのために今から徳を積んで慎ましく生きるんだ。この金のない人生を。

 

途中で一瞬「茶番かよ」とか思った自分殴らせてくれ 道尾秀介『カラスの親指』読みました

道尾秀介さんさ、あのー、わたしあれ、『向日葵の咲かない夏』で(んーーー???????)ってなって以来読んでなかったんですよ。ちょっと理解できなかったので。今久しぶりに読んだらおもしろいんかな。

まあそんなことはいいんだ。いいんだそれは。『カラスの親指』ですよ。

あれ、みんな大好き阿部寛さんが主演で映画化されてたみたいですから、読んでる人多いかもしれないんですけど、わたし恥ずかしながら知らなかったので。もうちょっと興奮してるんで聞いてください。

避けてきた道尾秀介さんを読んだのは、人におすすめしてもらったからです。(道尾秀介か~~~~まあ、おすすめしてくれたしなあ、読みますか)みたいなね、そんなテンションでさ、買ったわけですよ。は? もう殴らせてくれあのときの自分を。

 

めっちゃ簡単にあらすじ説明すると、

詐欺師の2人組(タケさんとテツさん)がスリで生計立ててる18歳? だっけ? の女の子(まひろ)とひょんなことから共に暮らし始めることに。まひろの姉(やひろ)とその彼氏(貫太郎)もそこに加わる。

 

タケさんはもともと普通のサラリーマンだったが、よくある連帯保証人の例のアレでとんでもなきことになって借金地獄に。闇金にゴリゴリやられて、最終的にその闇金で働いていた。そんでシングルマザーの取立てをやってたらその人が自殺しちゃって、罪悪感とかそんなんから闇金を裏切って警察に突き出します。いろんな証拠持ってってね。

 

そしたら報復で家に火つけられて娘死ぬっていう、もうガッツリ重い話出てきて気分ギャン沈みした。ありとあらゆるフィクション、子どもと犬猫を殺さないでほしい。

 

それでもう真っ当に生きれなくなり詐欺師に・・・そしていろいろあってテツさんと共に詐欺を・・・いつの間にかまひろたちとも暮らしてそれなりに楽しい・・・猫(トサカ)も加わってかわいい・・・みたいなところにね!!!!! タケさんに報復したい闇金集団がまた現れましてね!!!!

 

ひろたちは、お母さんが闇金が原因で自殺してるんです。テツさんも、闇金が原因で奥さん自殺してる。しかも、どれもこれもタケさんの娘殺したやつらと同じっていう。せ、世間狭くね~~~~~~~~!?!?!?!?

 

そんでまた逃げなきゃってなったんですけど、もうここは! もうあいつらやっちまいましょうと! ここでやり返してやるぞと! こちとら詐欺師だぞと! あいつらの現金、ぜ~んぶ奪い取ってやりましょうと! そんなお話です。ワクワクするね!!!

 

もうさ、あの~~~悲しいし爽快だし騙されるしで楽しい! 楽しいんだ! ネタバレさせてくれ!!!!

 

 

 

まひろとやひろのママを自殺させた原因ってタケさんなんですけど、それをね、いつバレるんだろうともうずっとそればっか考えちゃってさ! どうなるの!!! まひろは自殺させた男に会ったら殺すかもねとか言うし! バレずにこのまま平和に暮らしてほしい・・・でも絶対バレるじゃん! なぜなら小説だから。

 

そんでさ、闇金集団に仕返ししてやろうとなったときにさ、貫太郎の態度がおかしくなるんですね。明らかに何かに怯えてる態度。で、タケさんたちは「こいつビビっちまったな」「まあ、貫太郎だけ闇金とは無関係だし無理強いはできない」みたいになって貫太郎に「参加しなくてもいいぞ」って言うんですよ。でも貫太郎は「僕は無関係じゃありません!」って断固として参加表明するんですよね。

 

で、その貫太郎ってのはデブのいじめられっ子で やひろにゾッコンのしょーもない男なんですけど、でもめっちゃ良いの。全然かっこよくないのに良いの。その貫太郎の独白シーンで「なんで引き受けてしまったんだろう・・・僕にはできるわけがない!!」みたいなの言ってるんですけど、これ、絶対闇金側に何か言われたなと思ったんですよ。タケさんたち裏切らなきゃやひろ殺すぞみたいなの。

 

と思ったらさ、まじ茶番。CHABAN。作戦の中で爆竹バーーンやるところがあるんですけど、貫太郎はいじめられてたときのトラウマで、爆竹が怖いってんでずっとビビってたわけです。そんで作戦が成功して金持ち出したぞ! ってなったら「実際どうってことないですね、爆竹」みたいな感じでひょうひょうとしてんの。タケさんたちも「お、お前ビビってたんじゃなかったのかよ~~~~」みたいな。え、大学生のつまらない突っ込み???

 

いや、いいんだ。貫太郎が爆竹怖いことはいいし、それを克服できたのは嬉しいし、いじめ、ダメ、絶対。腹が立ったのは、「何かピンチなこと起きますよ~~~!」みたいなフラグ立てておいて、それがぜんっっっっっっっぜん何でもないこと! 「は、は、はぁ~~~~~~!?!?!? 茶番かよ ここまで来てこんな茶番かよ!?!?!?」と2、3回クッションを殴りましたねわたしは。

 

と、思ったら!!! と思ったらですよ。普通に作戦成功してなかったっていうね。闇金の連中に作戦ちょんバレしてた。でもあえて泳がせて、作戦成功したとみせかけられてて、最後に全員でとっつかまった。ひゅう。闇金のボスが「お前、うまくいきすぎてるとは思わなかったのか」って言って、タケさんが「実は、思っていた」ってなったのがすげー好き。人間、良い偶然がいくつも続いてもなかなか疑えないものですよね。

 

いや~~~、茶番とか思ってまじすまんかった。おもろいやんけ~~~がっはっは!!! とか思ってたらさ、なんか闇金連中、普通に逃がしてくれるの。「いやもういいよ。帰れば?」みたいな感じで。

え、マジ??? は??? なんで??? 逃がす? いやタケさんたちに無事でいてほしいわたしとしては嬉しいけど、いやお前、そんなことある??? と思ってたら、最後にタケさんがまひろたちのお母さん自殺させたって暴露されて、無事に逃げれるとかすぐどうでもよくなっちゃった。

 

でもさ、それもさ、なんかすぐに「わたしたち、知ってたよ」とか言い出すの。why??? 一緒に暮らすうちに、気付いたと。「わたしたちの結論は、今さらタケさんを恨めない」

は、はぁ~~~~~!? いや、いや良かった。良かったよ・・・でもなんかさ~~~!!!! なんかなんかさ!!! 釈然としないよね。 タケさんもタケさんでさ、「この作戦が失敗して良かった。じゃないと全員前に進めなかった」とか心の中で考えたりすんの。良い話ですね。良い話だ~~~~~~~!!! なんかうまくいきすぎてません???? 

 

もう本当にうまくいきるぎてるんですよね。

「お前、うまくいきすぎてるとは思わなかったのか」「実は、思っていた」

これですよ!!!

 

全部嘘だったんですよね。まじ最高か????? もう最&高。SAIKO。

全部、テツさんのつくった嘘だったんです。もう読んでなかったらこの説明意味わかんないと思うんですけど、テツさん実はまひろたちのお父さんで(小さい頃に離婚してた)、まひろたちに幸せになってほしくて、お母さんを自殺させたタケさんのことも許していて、タケさんにも幸せになってほしくて、それでたまたまに見せかけてタケさんと出会い、たまたまに見せかけてまひろと出会い、そんでどっかの劇団員を雇って闇金業者のフリをさせて(闇金に立ち向かったからこそ一致団結した)、良いタイミングでまひろたちがタケさんの正体に気付くように動き、最後にわざと作戦を失敗させて、タケさんの正体をバラし、でもわたしたちタケさんのこと恨めない! これからはそれぞれまともに生きようね!!! っていう都合良い終わりになるように最初っから計画立てていたっていうね!!!!!!!!!!!! 伝わったかな? ちゃんと説明できてる? いやできてねえなこれ もう読んでくれ。頼む!!!!! 読んでくれ!!!!!!

 

もうさ、途中で「はあ? 茶番かよ」とか思ってまじすんませんした。これ、全部茶番だったんです。ぜ~~~んぶテツさんが考えたとおりに全員が動いてて、もう最後に作戦が失敗することも決められてた茶番だったんです。最高かよ・・・はぁ、すき。

全部が最高の茶番の『カラスの親指』、絶対に読んでほしい。

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)

 

 

文庫化まじでありがとう 三津田信三『怪談のテープ起こし』読みました

わたし三津田信三さん大好きなんですけどね、そのきっかけがこの『怪談のテープ起こし』なんですよ。いや、先日はじめて読んだんですけど。

あの~なんかおもしろいホラーないかなと思って探してたときに、この本みつけまして。『怪談のテープ起こし』って絶対おもしろいじゃん。そんなん、どう転んだっておもしろい設定じゃん怪談のテープ起こすとかさ!!!

ってなったんですけどね、単行本しかなかったので文庫待とうと思って。なぜならわたしの読書時間は電車内だから。単行本重いからね。で、そのとき文庫で置いてあった『七人の鬼ごっこ』買って帰りまして、そしたらおもしろかったんだぁ。ホラーとミステリが両立するってのを初めて知ったので!!! で、ほかの文庫買いながら三津田ワールド楽しんでたんですけど、先日!!!!! 『怪談のテープ起こし』文庫化ってTwitterで見まして!!!

もう職場でステップ踏んだよね。よろこび~~~~~~~~

 

三津田信三さんは小説家になる前は書籍の編集をやっていた方で、その時代に集めた怪異の話を本にしましたみたいなメタな感じのやつ(たぶん本当の話もある)が多いんですけど、今回もそんなのと、小説家になってからの話も混ぜながらつくった短編集です!!!

 

で、表題のとおりテープ起こしの話があるんですよね。やっぱりわたしはそれが一番好きだった。「死人のテープ起こし」ってやつなんですけど。三津田さんが編集者時代の話で、自殺した人が直前にテープに声を吹き込んでるのを集めてそれを起こして雑誌に載せるっていう。どんな神経してたらそんな企画思いつくんだ? 大丈夫? 人とか殺してない?

そういうテープを何本も何本も聞いてたらやっぱりおかしくなってくんのかな。いろいろ解決してないし怖かったです「死人のテープ起こし」! すき~~~~~!

 

あとは、「すれちがうもの」も怖かったですね! 女の人が出勤するときに踏み切りを待ってたら、向こう側に黒い人影が見えたのに、電車通り過ぎたらいなくなってる。次の日、踏み切りのこちら側でその人影とぶつかりそうになり咄嗟に避ける。慌てて振り向いたら人影はない。さらに数日後、踏み切りのかなり手前ですれ違う。二度見したら人影はない。

そんな風に、絶対に人間じゃない謎の人影が、だんだん女性のマンションに近付いてくる話。マンションの中まで来ちゃったときの怖さよ!!!! でもなんでその影が自分のところに来るのかわからず、全然対処もできない。自分だったらどうしようと想像して怖かった。どうしようもないもんね。結局どうなるのかはぜひ読んでくれ。

 

あと、怖さ的にはそうでもなかったけど「集まった四人」もおもしろかったですねーーー!!! 先輩に誘われて登山に行ったら先輩が急用で来れなくなり、同じように先輩に誘われてたまったく知らん3人と合流し4人で登山する話。寄せ集めの4人。先輩から「別のルートを見つけた。全員分の石を用意しておく」っていう意味わからんメッセージがあり、その脇道を見つけたあたりから段々様子がおかしくなっていく。山はね~~~良いよねホラーとの相性が。個人的に海より山の怖い話のほうが好き。

 

そんな、いろんな話が入ってる短編集なんですけど、実はつながりがあって・・・みたいなね。

一個、雨の日に聞いちゃいけない話ってのがあったんだけど、読んだときゴリゴリに雨降ってたので倍怖い思いできて楽しかった。読み終わった後、風呂に入るのがこえーんだ。最高か?

最後の「もあぢろびぢうぢなまばぢま、づめねぢぬんねがう」の謎に関してはまったくわからないです。考察ブログとか探してみたけど、誰も書いてなかった。知りたいような、知りたくないような、でも知りた~~~~~~~~~い!!! そんで「聞かなきゃ良かった!!!!! 怖い!!!!!」ってなりたい。誰か謎解けた人がいたらわたしにも教えてね。

怪談のテープ起こし (集英社文庫)

怪談のテープ起こし (集英社文庫)

 

装丁もめっちゃオシャレ!

 

怪談バーがすげえ楽しかったのでみんな一緒に行こう

先日、怪談バーに行ったんです。怪談師さんが、怪談を聞かせてくれるバー。怪談が大好きな地元の友だちと2人で予約して行ってきました。

行ったのは新宿店です。ロボットレストランこえて、ホストクラブが入ってるビルの2階。開店が19時だったんで、もう19時に予約していきました。なんか駅から徒歩8分! みたいなのがどっかに書いてあったけど、新宿の人の多さの中スタスタ歩けないし余裕みて行ったほうが良い。わたしたちは5分ほど遅刻した。

thriller-tokyo.com

 

これホームページ見てもらえればわかると思うんですけど、店内はなんか怖い雰囲気のお人形とか置いてあったり、いろいろ凝ってるんですよね。でもね、流れてる音楽は あいみょんなの。お店入ったらあいみょん流れてて、一緒にいた友だちと「世界観どうなってんだよ」って愕然とした。

「なんで?」「いやわかんない」「怪談師さんが来るまでは普通のバーってこと?」「内装はやばいけどね」「じゃあなんで?」「いやわかんない」みたいな会話をループしてました。

 

それでね、座った席がね、怪談師さんが来るところのド正面だったの!!! 怪談師さんが来るところは椅子とマイクが置いてあるんですよ。その、ド正面!!! 向かい合う形に!!! 嬉しい!!!

普通2人で入ったら、机を挟んで向かい合って座ると思うんですけど、怪談バーは怪談を聞くバーなので2人とも怪談師さんのほうを向いて座るスタイル。カウンター以外の場所で横に並んで酒飲むなんてことないから少しおもしろかった。

 

開店と同時に入って、ほかのお客さんは1組だけでした。男性2人の。怪談師さんは、1時間に1回、およそ15分の怪談を話しに登場します。それまでは普通に酒飲んで話してるんですけど、男性2人組がアニメ『オーバーロード』の話をしてたんで、めちゃくちゃ混ざりたかった。

出る頃にはほかにも人が入ってたので、19時に行って正解でした。近くで怪談聞きたいもんね。

 

怪談が始まる少し前に、店員さんから「怪談中はお喋り禁止です」とか「トイレ行けないしお酒も頼めないからそこんところ今のうちにな!」みたいな注意があるんですけど、その際に「2人はどういうお友だちなんですか?」とか雑談も入って、「あー、幼馴染でぇ、出身が北海道なんですけどぉ」みたいな受け答えしたら「あ、俺も北海道なんすよ」とかなったので北海道トークすんのかなと思ったら「まじで北海道帰りたくないすか? 俺今すっげえ帰りたいんす」だけ言って去って行って笑った。ホームシックの男の子が働いている怪談バー。

 

そんで真っ暗になってさ!! いよ! いよ! 登場するわけですよ! 今回の怪談師さんはりょう吉さんという方でした。なんか怪談始めて1年? とか言ってたけど、ふつ~~~に怖かったんだが!!! 満&足!!!

 

パッと怪談師さんの座る椅子にスポットライトあたってさ、りょう吉さんが言うわけですよ。「みなさ~~~~~ん! 怪談は好きですか~~~~~????」

思わず「いえええええええええええい!!!」って言いそうになって、そういえば喋っちゃダメ言われたなと思ってコクコクうなづいたのだけど、ああいう呼びかけには答えていいの? そういうマナー的なの知りたい。

マナー的なの知りたいといえば、あれって喋り終わったあと拍手とかしていいの? 普通にしようとしたらシーーーーーーーーンしてたのでやめておいたんだけど、本来どうなの? 知りたい! 調べてから行けばよかった。

 

でさ~わたし怪談って初めて聞いたんですけど、すごいねえ。本当に怖いもんねえ。抑揚がさ、すごいよね。早口になったらさ、こっちも引き込まれてるからハラハラするしさ、声の大きさとかさ、もうすごいしか言えん。すごい。楽しかった~~~~~~~あ~~~~~~楽しかった~~~~~~~~ あと怪談師さんの目の前の席まじで最高でした。いっちばん良い席に座らせてもらっちゃった。ウレピーーーーーーー 思わず「うわっ!」って声が出たりしました。あー怖かった。

 

あの話をわたしが誰かにしたところで一個も怖くないんだよ。あの人が喋るから怖いんだよなあ。帰り道で友だちと「この話を聞いて感じた怖さを誰かに伝えたいのに、自分で喋っても一個も伝わらないのが悔しい」って2人で少し悲しい気持ちになった。

 

最初は2時間くらいいて、2回怪談を聞こうと思っていたのだけど、15分と思えないくらい満足したのと、1回の怪談とても大切に帰りたかったので1時間でやめておきました。また絶対に行く!!! みんな行こう! もうみんなで行こう! ヤーーーーーーーーーーー!!!!!

 

気になってる方はインスタとかあるので見てみると良いと思います。フォローしてたらお会計から500円引きにもなります!

www.instagram.com

友だちと2人でフォローして見てみたら、割とポップな投稿が多くて「世界観どうなってんだよ」って笑った。